小学1年生の次女から「パパの子どものころってどんな遊びをしていたの?」と聞かれた。どうやら担任の先生から「小さいころの遊び」という話を聞いて、興味を持ったらしい。
そういえば筆者の幼少期にはどんな遊びがあったのだろう。実家に帰って子どものころの宝物箱を開けてみた。おお! あまりの懐かしいアイテムたちに泣きそうになってきた。よくこんなものを保管していたものだ。自分が誇らしい……!
さて、昭和の遊びは令和の小学生にも通用するのか試してみよう。
■考えたヤツは天才か? ボールペンの後ろで熱いレースができる「スーパーカー消しゴム」
大阪の実家から持ち帰った宝箱を次女に見せる。「なにコレ?」と言ったのは、「スーパーカー消しゴム」だ。ついつい、“ひみつ道具”を紹介するときのドラえもんのテンションになってしまう。
キャラクターの消しゴムは現代でも変わらず販売されているのだが、コイツは一味違う。なんといっても、熱いレースが堪能できるのだ! 「ぶ~んって走らせるの? 子どもやん」と冷静な次女の眼差しが痛いのだが……って、いや子どもはお前だろう。
このスーパーカー消しゴムは、ボールペンを使用する。しかも普通のボールペンではダメで、机に密着するタイプのボールペン……そう、昭和世代の小学生たちがなぜか持ち歩いていた三菱鉛筆のノック式のボールペン「BOXY」だ。
ペン先を出しておき、車両(消しゴム)の後方に頭が引っ込んだボールペンを設置する。そこでノックを押せば頭がバネで戻るので、その反動でスーパーカーが発進していくのだ。
中には猛者もいて、車両のタイヤ部に接着剤を塗り滑りを良くしているテクニシャンもいた。あまりに滑り過ぎて、コースアウト(机から落ちる)するヤツもいたものだ。
この遊び、本当にみんなやっていたなあ。机を何個か並べて筆箱や教科書を使い、コースを作っていた覚えがある。もちろんほとんど男子だが、誰に教わったわけでもないのに知っていた。考えたヤツは天才か!?
懐かしすぎてちょっとしんみりしていたら、「なにがおもしろいの?」とキョトンとする次女の顔が見えた……。
■走行距離を競え! 10円玉でウィリー走行にびっくりした「チョロQ」
なんか分からないが悔しい……。では、タカラ(現:タカラトミー)の「チョロQ」ではどうだろうか。丸っこいボディに愛着が蘇る。親指と人差し指で挟むようにボディを持ち、後方に引っ張って離すと勢いよく前進するという仕様だ。
実はこういう機能を持ったおもちゃはたくさんある。次女も長男や長女が持っていた10年前のおもちゃに触れたことがあるからか、やり方を知っていた。
ボディの後方には隙間があり、ここに10円玉を乗せるとウィリー走行が可能となるからカッコいいのだ! 当時はビビッてしまったが、まさに斬新という言葉が似合っていたな。
思わず実況中継したくなる。これで走行距離を友達と競ったものだ。次女を見ると数回動かして「つぎは?」と、言わんばかりに冷めた表情をしている。くそ……昭和をナメるなよ。