■協力プレイがいつの間にか邪魔し合いに…友達と燃えた『バルーンファイト』

 最後は1985年にアーケードからファミコンへ移植された任天堂の『バルーンファイト』だ。このゲームは2人同時プレイが可能であり、協力プレイよりも邪魔をし合うことに燃えた。

 風船を使って飛びながら敵キャラを倒していくアクションゲームで、BGMも明るく軽快だ。基本、空中での操作がメインとなっており、Aボタンは1回羽ばたき、Bボタンは押し続けて羽ばたき続ける……と、操作はいたってシンプルだった。

 敵と接触するときには相手よりも上空にいる必要があり、うまく羽ばたいてタイミングを合わせるのがポイントといえた。1人プレイでも面白いのだが、やはり邪魔し合える2人プレイに熱中したものだ。

 最初は協力関係にあっても、どうしても接触してしまうことがあり、うっかり相手の風船を割ってしまう。故意ではなくとも、こうなるとバトル勃発だ。風船を割ろうと必死になり、相手の思考を読み取ってAボタンを押す力が半端なかった。協力よりもバトルしたほうが絶対的に面白いので、友達同士で熱中したものだ。

 ちょっと驚いたのが、水中に落ちそうになったら巨大魚が飛び出てくるところだ。説明書にも「魚に食べられた時、ミスになります」(つまり、死亡する)と書いてあった。いやいや怖すぎるって……。ただ、風船を割るだけではつまらないので、いかに相手を魚に捕食させるかにも燃えたな。

 

 懐かしいゲームばかりだったな。ここで紹介したゲームはファミコン初期というのに、今遊んでもきっと面白く感じると思う。ゲームにはBGMが大事というのもよく分かるし、クリエイターのアイデアによって容量に関係なく、ゲームを満喫させてもらったものだ。

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