■ジオン軍水陸両用モビルスーツの集大成!
最後に紹介するのは『機動戦士ガンダムZZ』に登場した「カプール」。ゴッグ、ハイゴッグの系譜であるがデザインは大きく異なり、球形に変形する。水の抵抗が小さく、耐圧性にも優れているため、水中での運動性能が極めて高くなった。
水中や水上を縦横無尽に駆ける機動性と、強力なミサイルランチャーでアーガマを苦しめた。第24話「南海に咲く兄妹愛」では、ジュドー・アーシタが乗るZZガンダムと戦う。しかし、パイロットが正規兵ではなく雇われた現地の漁師タマンだったこともあり、ジュドーの説得によって機体は自爆させられた。
なお、カプールは高い性能を有しているため、宇宙世紀0096年(『機動戦士ガンダムUC』)でもジオンの残党軍が使用している。また、宇宙世紀から数千年後の正暦時代(『∀ガンダム』)に、カプルと呼ばれる機体が発掘されている。
作中に登場する水陸両用モビルスーツは敵勢力のケースが多く、デザインや武装は通常のモビルスーツと違ってバリエーションに富んでいる。また、一見コミカルなデザインでも意外に強力な武装を持ち、主人公が苦戦するシーンも多い。
カプールやアッガイのように「かわいい」機体もあり、人気もある。作中では、残念ながら1、2話程度しか登場しないが、ぜひ水陸両用モビルスーツの活躍をあらためて見てみてはいかがだろうか。