ズゴックにハイゴッグにカプールも!『ガンダム』シリーズの水陸両用モビルスーツ3選、主人公たちを苦しめたその性能とはの画像
双葉社ムック『MS図鑑 ジオン公国軍のモビルスーツ』(双葉社)
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機動戦士ガンダム』シリーズでは、どの作品でも必ずと言っていいほど水の中での戦いが描かれる。水中戦の見どころは、苦戦しながらも敵を撃破するガンダムの汎用性の高さ。そして、忘れてはいけないのは敵勢力が運用する水陸両用モビルスーツたちだ。

 水中戦で登場するモビルスーツは、たとえば『機動戦士ガンダム』に登場したゴッグのように従来のモビルスーツと異なるデザインで、ごくわずかな登場シーンながらも根強いファンが多い。そこで今回は「宇宙世紀シリーズで登場した水陸両用モビルスーツ」を3機ピックアップ。本編での活躍や機体性能を紹介したい。

■シャアも搭乗、ジオン軍の水陸両用モビルスーツといえばコレ

 まず紹介するのは『機動戦士ガンダム』に登場した、ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ「ズゴック」。本作に登場するジオン軍の水陸両用モビルスーツは、ゴッグやゾック、アッガイのようにずんぐりとした形状が多く、ズゴックも全体的に丸みを帯びたデザインとなっている。

 ズゴックの完成度は高く、ゴッグと比べて約20トンも軽量化されているにも関わらずガンタンクの砲撃に耐えるだけの装甲も有し、ジオン軍の水陸両用モビルスーツの主力となった。

 また、腕部は通常のマニピュレーターではなく、3本のブレードが装備されたアイアンネイルとなっている。基本的には物を掴むことはできないが、攻撃力が非常に高い。特に、第29話「ジャブローに散る!」で、シャア専用ズゴックがアイアンネイルでジムを貫いたシーンは有名だ。

■脱・ずんぐり?洗練されたデザインの水陸両用モビルスーツ

 続いては、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』で登場した、こちらもジオン軍の水陸両用モビルスーツ「ハイゴッグ」。今までのずんぐりしたフォルムとは打って変わり、洗練されたデザインが特徴だ。

 ハイゴッグはそもそもゴッグを再設計した機体なのだが、かなりの改良が施されたため新設計に近い。特に、機体背部にオプションパーツのジェットパックを装備し、機体自身のスラスターと併用することで一気に水中から飛び出して強襲する機動力の高さは目を見張るものがある。

 さらに、特徴的なのは伸縮自在の腕だろう。機体の全高ほどもある腕の先には、アイアンネイルの流れをくんだバイス・クローが装着されている。バイス・クローはアイアンネイルより小型だが、関節が設けられており、物を掴むことができる。作中では、ジムの頭部を掴んでジム自体を盾にする器用さを見せつけた。

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