■「毎日楽しむ」ことを意識していたら、4年も続いていた
今年、活動5周年を迎えるレオナさん。これまでにワンマンライブを3度開催したことがあるほか、2022年末には所属事務所・RE:AcTの大型ライブにも出演。ほかにも複数の音楽イベントに出演してきた実績を持つ、注目のバーチャルシンガーの1人だ。順調に活躍の幅を広げつつある彼女に、今後の目標を聞いてみた。
「何か大きな目標を掲げるよりは、“毎日楽しむ!”みたいなタイプの目標のほうがいいかな、とデビュー当初から思っていて。大きな舞台に立てたらもちろん嬉しいけど、それよりは毎日楽しく活動することを、ずっと目標としています。あとは“リスナーさんとの交流の場が増えたらいいな”とか、意外とリスナーさんに海外の人が多いのもあって、“英語も勉強したいな”とか。英語は勉強しているはずなのにまったく身につかないので、“勉強法を間違えているのかも……?”って最近ちょっと不安になってますね(笑)」
生活環境の変化や、メンタルの不調、運営企業の事業撤退などによって、この世界を去ってしまったVTuberは少なくない。そんななか、5年近くもコンスタントに活動を続けてきたレオナさんが語る「楽しむ」ことの重要性は、シンプルながら重みがあり、説得力のある言葉であるように感じられた。
とはいえ、大勢の目に触れる機会の多いVTuber活動においては、モヤモヤするような出来事があってもおかしくはない。ネガティブな感情に振り回されず、長期間にわたって「楽しむ」ための秘訣はあるのだろうか。
「あまり変に考え過ぎないようにはしていますね。もともとそういうタイプだった、というのもあるんですけど。最初は“ネガティブにならない”ということも意識してたけど、“そもそも私、ネガティブになることってないや!”と思って(笑)」
「それと、“リスナーさんに心配をかけないようにする”ということは意識しています。“体調が悪い”とかも別に言わないし、『言わなくても勝手に治るやろ!』って思ってるので(笑)。たまに言うとしても、おもしろおかしく言うようにしてるかな。実際、変な怪我の仕方をすることが多いんです。“怪我したんだよねー”とだけ言うと、みんなも“大丈夫?”って心配になると思うんですけど、その時のおもしろおかしい状況を説明すると、“草”、“笑った”ってコメントをもらえて、楽しい雰囲気になることが多いんですよね」
自身が「楽しむ」ことを第一に考えているからこその配慮であり、VTuberとして活動している今この瞬間を、周囲の人と一緒に楽しもうという前向きな気持ちが伝わってくる。では、そのような目標とはまた別に、この先の未来で実現したい夢はあるのだろうか。
「“主題歌を歌いたい”という気持ちはあります! 自分が出ていないアニメやゲームで、オープニングやエンディングを歌ってみたいなーって。やっぱりああいうのって、歌で活動をしている人からしたら大きな目標だったりするじゃないですか」
「ライブに関しても、“少しずつ大きなステージでライブをやれるようなる”っていうのはもちろんだけど、自分のことを好きな人たちがライブに来て、リスナーさんたち同士でも交流ができて、そういう輪が広がっていったらいいな、ということは以前から考えていました。すでに叶っているとも言えますが、それがもっと広がればいいな、とは思いますね」
そんなレオナさんは、6月に4thライブ「言の葉」の開催を予定している。今回は初めて昼公演と夜公演の二部制になっているということで、ライブの見どころを聞いてみた。
「一番の見どころは、新しい曲を披露すること。あとは二部制になっていることですね。昼と夜とではまったく違うタイプのライブになってるので、好きなほうを選んでもらえたら。昼は、みんなで声を出して盛り上がるタイプかな。夜は真逆で、バラード中心なので、みんなゆったり聴けるんじゃないかなと思います」
「この記事で初めて私のことを知る人もいると思うので、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。好きになってくれた人は、これからもめちゃくちゃ楽しませたいと思っているので、よろしくお願いいたします!」
この先もきっと、元気いっぱいの歌声を届け続けてくれるだろう、獅子神レオナさん。本記事で彼女のことを初めて知った人は、まずは歌ってみた動画の再生リストから気になる動画を開いて、実際に歌声を味わってみてほしい。オリジナル楽曲も要チェックだ。