■いろいろな武器を使う『モンハン』と、コースティック愛が大きい『Apex』

 「歌」に軸足を置いた活動をしている一方で、レオナさんもほかの大勢のVTuberと同様に、ゲームの実況配信をたびたび行なっている。彼女のYouTubeチャンネルを見るとFPSゲームのタイトルが目立つが、他方では『モンスターハンター』シリーズが好きで昔から遊んでいたらしい。

「『モンハン』ならみんなで遊べるし。あとは“やるか、やられるか”のギリギリを楽しみたいんですよね。“2乙(※)してからが本番やー!”みたいな(笑)」

「武器は、普段はチャージアックスを使っています。ただ、基本的に1つには絞りたくなくて、太刀も使うし、スラッシュアックスも使うし、チャージアックスも使うし、ボウガンも使うし、狩猟笛も使うし――あれもこれも使いたくなっちゃうんですよね。そのたびに装備を作り直すのがちょっとダルかったけど、それもゲームの醍醐味かなと」

(※2乙:「乙」または「乙る」とは、モンスターに倒されて力尽きたことを示す、主に『モンハン』で使われるスラング。「2乙」は「クエスト中に2回力尽きた」ことを意味する。3回力尽きるとクエスト失敗となるため、2乙は「後がない」状態であるとも言える)

 また、レオナさんのゲーム実況と言えば、バトルロイヤルゲーム『Apex Legends』の腕前と大会での活躍ぶりも外せない。2020年から開催されている大会「VTuber最協決定戦 Ver APEX LEGENDS」には第1回から参加しており、チームで総合優勝した経験もある実力者だ。大会では「コースティック」というキャラクターを好んで使用している。

「『Apex』はリリース当日に知って、ちょっと遊んでみたらハマった感じですね。ちょうど最近、自分の昔のアーカイブを見返してみて、“なにやってんだこれ?”って思ってました。“こいつ、何が楽しくてこんな動きでプレイしてるんだろう”って(笑)」

「もう結構前の話ですが、その頃はめちゃくちゃ弱かったガスおじを助けるぞ! みたいな配信に参加したときに、“こいつ、めっちゃ楽しいやん”って思ったのが、コースティックを使うようになったきっかけかな。触ってみたら意外と楽しくて、“弱くてもこれ、めっちゃおもろい”ってなって……今はもう愛着がわいちゃってますね」

※画像は2021年に投稿された獅子神レオナ「@LeonaShishigami」のツイートより

■アニメ『でんでんの電脳電車』では貴重なツッコミ役として活躍

 2023年4月にスタートしたアニメ『でんでんの電脳電車』。先日、ポニーキャニオンからメジャーデビューしたVSinger・ユプシロンさんをはじめ、人気VTuberが「本人役」で登場する3Dショートアニメだ。

 レオナさんは本作にメインキャストの1人として出演しつつ、オープニング曲の歌唱も担当している。元気いっぱいの歌声で幕を開けるオープニングジングルと、アニメ本編でのツッコミ役としての立ち回りで存在感を発揮しているが、演技で心がけていることなどはあるのだろうか。

「多分、一番声を張らないといけないポジションだったので、“どういう声の張り方をしたらいいんだろう?”という部分は結構気をつけながら収録してたかな。声を張りすぎるのも違うだろうし、ちょうど良い塩梅を探して……でも、“ツッコミ”ってふとした時に出るものだから、最初はあまりピンとこなくて、“本当にこれで合ってる?”ってなってました」

 アニメでは自然な演技でツッコミをこなしているようにも映っていたが、これまでに演技の経験らしい経験はなかったという。監督からの「普通でいいよ」という指示もあり、どちらかと言えば自然体で収録に臨んでいたそうだ。

「セリフを覚えるのが一番大変でしたね……! 歌の収録とかでも、どちらかと言えば歌詞を見ながら歌いたいタイプなので。“そんな長いセリフ、覚えられないよー!”みたいなことを一生言ってた気がする」

「収録現場では結構、みんなでふざける場面もあったかも。隣の人にめっちゃぶつかったりしちゃって、“あ、ごめーん!”、“もう1回撮り直すか!”みたいな(笑)。全体的にゆるい雰囲気で、ちょっと失敗したはずのカットがそのまま使われたり、台本にない言葉を喋ってしまったセリフが採用されたりしたこともありました」

 アニメ『でんでんの電脳電車』は、毎週水曜日の深夜1時35分からCBCテレビにて放送中。TVerやAmazonプライム・ビデオなど各種配信サイトでも見ることができるので、気になった人はぜひチェックしてみてほしい。

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