1980年代といえば、中森明菜さんや松田聖子さんなど昭和を代表するアイドルたちが活躍した時代だ。アイドルがテレビ番組で活躍していた当時、漫画原作の実写化ドラマに彼女たちが出演することも多かった。そこで今回は、1980年代のアイドルが出演していた漫画原作の実写化ドラマについてご紹介していこう。
■いつしかトップアイドルの登竜門に…!? 『スケバン刑事シリーズ』
1975年から『花とゆめ』で連載された、和田慎二さんの漫画『スケバン刑事』。スケバン・麻宮サキが“学生刑事”に抜擢され、学園内で巻き起こる騒動を解決していく……というストーリーだ。
本作は、1985年に主演に斉藤由貴さんをむかえ、実写ドラマ化を果たした。スケバン姿で悪と戦う斉藤さんの姿は、“新しい女性ヒーローもの”として大ヒット。その後、続編として、南野陽子さんや浅香唯さん、大西結花さん、中村由真さんら大人気のアイドルたちを主演に起用し、シリーズ化された。
当時を代表するアイドルたちが次々と主演を務めた本シリーズは、いつしか「トップアイドルの登竜門」とまで言われたほど。可愛らしい容姿の彼女たちが“スケバン”となり、特製のヨーヨーを使って戦う姿に、当時の子どもたちだけでなく大人も夢中となった。スケバン刑事のマネをして、ヨーヨーで遊んだ記憶がある人も多いだろう。
それにしてもあらためて本作を振り返ると、キャストが豪華すぎて驚いてしまう。
■おニャン子クラブからも出演者多数! 『月曜ドラマランド』
1983年から1987年にかけて、フジテレビ系列で毎週月曜日に放送されていた『月曜ドラマランド』。連続ドラマではなく、あくまで単発のドラマ枠としてさまざまなジャンルの作品を放送し、お茶の間に愛される人気シリーズとなった。
本シリーズには時代を象徴する人気俳優の出演も多い。当時放送されていた、同じフジテレビ系列のバラエティ番組『夕やけニャンニャン』から誕生した『おニャン子クラブ』のメンバーも例外ではなく、多くの作品で出演を果たしている。
たとえば、『ボクの婚約者』(原作:弓月光さん)では、福永恵規さんと内海和子さん、『みゆき』(原作:あだち充さん)では、河合その子さん。『有閑倶楽部』(原作:一条ゆかりさん)では国生さゆりさん、『What's Michael!? ホワッツマイケル』(原作:小林まことさん)の吉沢秋絵さん、『ないしょのハーフムーン』(原作:赤石路代さん)の高井麻巳子さん……など、人気絶頂のメンバーたちが漫画原作の実写化作品に立て続けに出演した。
さらに『おニャン子クラブ』以外でも、小泉今日子さん『あんみつ姫』(原作:倉金章介さん)や、三田寛子さんの『はいからさんが通る』(原作:大和和紀さん)など、往年の名作を豪華なキャストで実写化した作品もある。
当時、テレビ番組に引っ張りだこだった彼女たちが出演した『月曜ドラマランド』。この時代のテレビ番組はさまざまな角度で視聴者を楽しませてくれ、ファンにはたまらない番組が目白押しだったと思う。