6月2日はローズの日!『ベルサイユのばら』は誰?『少女革命ウテナ』の名前は?バラが印象的な漫画・アニメたちの画像
フラワーコミックス『少女革命ウテナ』第1巻(小学館)

 6月2日は「ローズ(薔薇)の日」である。一般社団法人ブルガリアンローズ文化協会により制定され、「6(ロー)2(ズ)」の語呂合わせや、6月にブルガリアで「バラ祭り」が開催されるなど理由はさまざま。私たち日本人にとって梅雨入りをするこの季節は「あじさい」がメジャーだが、実は「バラ」も6月を代表する花の一つだ。

 豪華な見た目と芳醇から「花の女王」とも称されるバラであるが、「棘」を持つことから女性の「強さ」にも例えられ、漫画では重要なキーワードであったりアイテムとして登場し、文字通り物語を華やかに彩ってきた。

 そこで今回は、「ローズの日」にちなんでバラが印象的な漫画・アニメを紹介したい。

■主人公はオスカルなのにタイトルは?『ベルサイユのばら』

 日本で「バラのタイトルが付いた漫画」といえば、多くの人が『ベルサイユのばら』と答えるだろう。1972年に『週刊マーガレット』で連載された池田理代子さんの『ベルサイユのばら』は、当時女性ファンを中心に社会現象まで巻き起こすほどの人気を集めた。

 本作はフランス革命前後を舞台に、男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェとフランス王妃マリー・アントワネットそれぞれの愛と激動の運命を描いた物語。そのため、タイトルの「ばら」は主人公のオスカルもしくはアントワネットの2人を意味すると思う読者も多いはず。さらに、アニメ主題歌では「バラの運命=オスカル」を示唆していたが、原作誕生の経緯は違っていた。

 実は、作者の池田さんは高校生のときにシュテファン・ツヴァイクの著書『マリー・アントワネット』に感銘を受け、「いつかアントワネットの生涯を描きたい」と思い、当時タイトルだけは決めていたそう。つまり、『ベルサイユのばら』とは「アントワネットの物語」であり、もともとタイトルの「ばら」は彼女を指していたのだ。

 とはいえ、構想こそアントワネットからスタートした本作だが、オスカルをはじめロザリーやジャンヌなど、バラのように魅力的な女性たちが物語を彩っているのは間違いないだろう。

■花嫁、刻印、決闘、薔薇をめぐる物語と名前に秘められた意味『少女革命ウテナ』

 1997年に放送されたテレビアニメ『少女革命ウテナ』は、学園を舞台に王子さまに憧れる主人公・天上ウテナが、「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーをめぐりさまざまなデュエリストたちと戦う物語である。原案・監督は幾原邦彦さん、同じく原案・漫画をさいとうちほさんが担当。

 劇中では随所に「バラ」が多用され、薔薇の花嫁をはじめ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪、決闘の際に散らされるバラのコサージュ、バラをモチーフとしたディオスの剣、決闘場にあふれるバラの花、くるくると回るバラなどなど……数え上げたらキリがない。

 そんな本作ではデュエリストの名前にある共通点があった。例えば、生徒会長・桐生冬芽なら「芽」、西園寺莢一ならサヤエンドウなどで馴染み深い「莢(さや)」、アンシーへの憎しみで決闘に挑んだウテナの友人・篠原若葉の「葉」など、皆が植物に関連しているのだ。さらに、アンシーはギリシャ語で「開花」を、ウテナはそれを守る花の「萼(ガク)」を意味し、まさに薔薇と花のイメージにあふれた作品だった。

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