■多少の不利は連射で覆す!連射バトルが熱い『半熟英雄』
RPGやシミュレーションゲームには連射なんて必要ない……と思いきや、スクウェアが1988年に発売したファミコン初のリアルタイムシミュレーション『半熟英雄』は、なんと連射が攻略のカギ。部隊を率いる自軍の将軍が、敵将軍と接触したり、敵の城に攻め込むとバトルになるのですが、将軍の能力に極端な差がなければ連打の早さが勝負を決めます。
シューティングなどとは違って、バトルに入れば画面を見る必要がないので、思いっきり連射に命を込められるという、ここだけ聞くと「ホントにシミュレーションなの?」と思ってしまうシステムなのです。
しかしこの単純明快でお手軽なバトルと、シンプルなシミュレーションパート、そしてコミカルでギャグ調のシナリオが特徴的で、派手さはないけど面白いゲームとして評判でした。その後、スーパーファミコンで発売された『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』がヒットしたので、そちらの印象が強い人もいるかもしれませんね。
いまでは連射が必要なゲームも少なく、また必要だとしてもゲームそのものに連射機能が搭載されていたりと、プレイヤー自ら連射に励む機会は減ってきているといってもいいでしょう。連射で苦労しなくてすむのはラクチンなのですが、ついペシペシとボタンを連射し続けたりすることも……。これはもうゲーマーの本能といっていいのかもしれません。皆さんも思わずボタンを連打するのをやめられなかったりしますか?