「特撮作品」といえば、なくてはならない悪役ヒロインも魅力的だ。少し前には桃月なしこさんが演じた『魔進戦隊キラメイジャー』の悪役ヒロイン・ヨドンナがネット上で話題となり、番組終了後も彼女をメインにしたスピンオフ作品が多数制作された。今回はそうした美しい悪役ヒロインを演じた芸能人を紹介していこう。
■『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ! 香港大決戦』インリン&小野真弓
2007年8月に公開された映画『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ! 香港大決戦』。本作には、一斉を風靡した有名グラビアアイドルのインリン(旧芸名:インリン・オブ・ジョイトイ)さんと小野真弓さんが出演していた。
映画の舞台は香港で、インリンさんは香港を牛耳る悪の組織の親玉の秘書・ミランダを、小野さんはその組織を追う香港国際警察の潜入捜査官・ラオファンを演じている。
2人とも違ったタイプのチャイナ服を身にまとっているのだが、どちらもよく似合っている。
本作は武術をモチーフにした戦隊ヒーローものなのだが、2004年からプロレス活動もしていたインリンさんのアクションシーンも見どころだ。対して小野さんは「昔、テニス部に入ってたんですが、一生懸命やっても運動オンチなんです」と当時のインタビューで明かしており、アクションシーンに悪戦苦闘していたそうだ。ただ、武術に長けているが、時々つまずいたり頭をぶつけたりとドジなところもあるラオファンの役柄とマッチしていると言えるだろう。
ファンにとっては、眼福もののキャスティングだった本作。2人の熱い演技を、ぜひ振り返ってみてほしい。
■『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』壇蜜
バラエティやコメンテーター、グラビアなど、幅広いジャンルで活躍する壇蜜さん。彼女は、2021年に公開された映画『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』で、ミンジョという悪役ヒロインを演じている。
ゴシックで妖艶なファッションに身をつつんだミンジョには悪夢を操る能力があり、ヨドン軍のトップにのぼり詰めようとする野心的なキャラクターだ。
2021年2月9日、丸の内TOEIで行われた『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』の完成報告イベントで、壇蜜さんは「悪人が悪人になるに至った理由を考えるべき」「変身中は攻撃しないなどフェアであるべき」といった、ヒーローものについての持論を熱弁していた。
ちなみに壇蜜さんは『仮面ライダーBLACK』が好きだったそうで、悪役側に感情移入することが多かったようだ。
意外にも、『地球防衛末亡人』、『衝撃ゴウライガン!!』など、いくつかの特撮ものに出演経験がある彼女。今後はどんな作品に登場するのか、活躍が楽しみだ。