■原作者が『サザエさん』と一緒で驚いた! ドラマで笑わせてもらった『いじわるばあさん』

 さて、最後は『サンデー毎日』(毎日新聞社)で4コマ漫画として連載されていた、長谷川町子さんによる『いじわるばあさん(意地悪ばあさん)』だ。

 筆者は1981年のドラマをリアルで見ていた世代だが、本当に笑わせてもらったな。青島幸男さん演じる主人公・波多野たつが、とにかく融通が利かないわ、周囲の邪魔をするわで、本当にハチャメチャなばあさんだった。まあ、ドラマのなかの設定であり、他人事だから笑えるのだが、実際に存在したら大変であろう……。

 このドラマはオープニングの主題歌も流行ったな〜。歌っていたのは野島昭生さんや古川登志夫さん、古谷徹さん、三ツ矢雄二さんなど、有名男性声優たちで結成されたバンド・スラップスティックだった。『機動戦士ガンダム』アムロ・レイや『タッチ』上杉達也、『うる星やつら』諸星あたるに『ナイトライダー』のナイト2000(キット)など、メンバーの演じた作品だけで一晩飲み明かせそうだ。

 そして当時、オープニングで原作「長谷川町子」と表示されたことに衝撃を受けたのを覚えている。まさか『いじわるばあさん』が『サザエさん』と同じ作者だったなんて……小学生のころだっただけに本当にびっくりしたな。

 

 情報のリサーチ手段が少なかった昭和では、まだまだドラマがインパクトを残し過ぎて原作よりも有名になった作品はあるだろう。また機会があれば取り上げてみたいと思う。

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