高橋名人新作発売で令和時代に「全国キャラバン大会」復活なる!? 思い出に残るゲームキャラバンソフト3選の画像
『スターフォース』(筆者撮影)

 2023年5月25日にNintendoSwitchで発売の『スターガニアン』(レジスタ)は、あの高橋名人が監修したシューティングゲームとして注目を集めています。令和の世に新作のオーソドックスな縦スクロールシューティングが発売されることも驚きですが、なんとこのソフトには2分間でハイスコアを競う「CARAVANモード」が搭載されているのです。

『スターガニアン』

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「CARAVAN」で「高橋名人」となると、古いゲームファンは毎年夏に開催された「ゲームキャラバン」を思い出すのではないでしょうか。1985年から2000年の間、夏休み恒例企画としてハドソンとTDKが共同開催した参加型のゲーム大会「TDK全国キャラバン」。各会場にはテレビとファミコンがズラリと並び、自分の腕前を披露しようと多くの子供たちが参加しており、まさにファミコンブームの熱気が詰まった大会でした。そこで今回は、そんなキャラバン認定タイトルの中から、思い出に残る3本のタイトルを紹介したいと思います。

■全国のファミコンキッズが連射に目覚めた『スターフォース』

 第1回目となる1985年大会で初のゲームキャラバンに公式認定されたタイトルは、同年6月にハドソンから発売されたファミコンの『スターフォース』でした。ファミコンにおける元祖連射シューティングとして記憶に残っている人も多いでしょう。コロコロコミックなど児童誌などで煽られるように紹介された本作。それにまんまと引っかかったように友人と練習し、「ラリオス」が安定して倒せずにこれじゃあ大会もダメだぁ……と子供心に感じたりしてました。

 最初のゲームキャラバンは、筆者の自宅近くの場所で開催されたため友人と一緒に参加しに行きました。が、緊張してうまくできなかったこともあってあっさりと予選落ち。でも、たくさんの人が集まって同じゲームで競い合う“ゲーム大会”それ自体が楽しかったことを今でも覚えています。

『スターフォース』

■なんでシューティングじゃない!? 『パワーリーグ』での大会に困惑

 1985年の『スターフォース』から始まり、その後の大会は『スターソルジャー』(1986年大会)、『ヘクター’87』(1987年大会)と続いたことで「ゲームキャラバンといえばシューティング」というイメージが定着していました。ところが1988年のキャラバン公式認定ソフトはPCエンジンの『パワーリーグ』。まさかの野球ゲームが認定されたことに驚いたファンも多かったでしょう。私もその一人で「なんで?」と思ったものです。

 そのうえ、2人1組によるチーム戦でほかのチームと直接戦うという異色のキャラバン。シューティングのスコアアタックならば予選の結果も一目瞭然で自分の腕が至らなかったと納得できるのですが、『パワーリーグ』でのキャラバンは攻撃と守備をペアで参加した友人と交代で行うというなんともしっくりこない形式。このキャラバンも友人と一緒に参加しましたが、初戦は勝てたものの2回戦目で負けてしまいました。

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