■“アメ車=タフ”のイメージが定着した! 体当たりでの犯人逮捕が斬新だった『スーパーH.Q.』
さて、最後は1992年にタイトーから発売された『スーパーH.Q.』だ。
この作品はぶっ飛んでいる。覆面パトカーを操作し、カーチェイスで犯罪者を追い詰め逮捕するのだが、なんといってもその手法が“体当たり”という斬新なものだった。さすがアメリカンポリスというところか。
緊急連絡を受け、3つの異なるタイプの車を選択する。パトカーなのにトラックまであるのだから犯人も恐怖だろう。ロードレースのような画面を進み、まずは制限時間内に逃走車を見つけなければならない。制限時間をオーバーすると逃げられてしまうのだ。
そして、逃走車を見つけてからは制限時間も増えるので、今度は体当たりのバトルになる。といってもこちらが一方的にぶつけるだけなので、とにかく近づかなければならない。逃走車を炎上させて走行不能となれば逮捕で勝利……って爆発したらどうするんだ? このゲームで“アメ車=タフ”であることが定着した気がする。とはいえ、逃走車もアメ車なのだが……。
このゲームはアーケードでも燃えたな〜。アーケード版は『チェイスH.Q.』というゲーム名だった。指令室のナンシーから無線連絡が入り、「ナンシーより緊急連絡〜(逃走車の特徴を挙げてくれる)〜どうぞ」からの「りょうかい!」の掛け合いがあり、その後、爽快なスピード感で駆け抜けていくのだ。
そして、逃走車を見つけるまでに15秒を切ってしまうと「こちらナンシー、もたもたしていると時間なくなるわ! どうぞ」と、ちょっと焦った様子のナンシーから無線が入るのも良かった。
このやり取りはメガドライブ版にも入れて欲しかったな〜。まあ、どちらも中毒性があってハマったものだ。
アーケードで強さを誇ったセガだけに、メガドライブでは多くのゲームが移植されて家庭で遊べるのが楽しかったものだ。とくにゲーセンはレースゲームが多く、お金が続かずに諦めたこともよくあったので、続きが自宅でできるのは本当に嬉しかったな。