特撮作品には「スーパー戦隊シリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」「ウルトラシリーズ」などさまざまなシリーズがあり、出演したあとにブレイクを果たす、若手俳優たちの“登竜門”とも言われることがある。それは女優でも同じことが言え、特撮作品への出演後に大出世をおさめた女優も少なくない。そこで今回は、特撮作品のなかから「スーパー戦隊シリーズ」に絞って、出演後に大出世をおさめた女優たちをご紹介しよう。
■可愛すぎると大人気に! 『超力戦隊オーレンジャー』さとう珠緒
1995年から放送された『超力戦隊オーレンジャー』で丸尾桃(オーピンク)役として出演していたのが、女優のさとう珠緒さんだ。“ぶりっ子キャラ”として人気を博したさとうさんのブレイクのきっかけとなった本作。
可愛すぎる容姿と抜群のスタイルで、たちまち話題をさらった彼女。「スーパー戦隊シリーズ」のピンクをつとめるキャストのなかでも、「一番好き」という声がいまだに寄せられているのも頷ける。
そして番組終了後、すぐにバラエティー番組『出動!ミニスカポリス』の「初代ポリス」に抜擢された彼女は、バラエティーを中心にテレビ番組に引っ張りだこの人気タレントへと躍進していった。
『超力戦隊オーレンジャー』の放送当時は22歳のフレッシュな魅力に溢れていたさとうさんだが、5月15日に放送されたバラエティー番組「呼び出し先生タナカ」で見せた50歳とは思えぬ制服姿が話題となったばかり。28年経った今でも、変わらない可愛さでファンを魅了し続けている。
■出演以降次々と主演に抜擢! 『侍戦隊シンケンジャー』高梨臨
2009年から放送された『侍戦隊シンケンジャー』で白石茉子(シンケンピンク)役として出演していたのが女優・高梨臨さんだ。彼女が本作に出演したのは、女優デビューしてまもなくのことだった。
クールな顔立ちに、スラリとしたスタイルが魅力の彼女。冷静沈着だが心優しい茉子のキャラクターは高梨さんにピッタリの役で、シンケンピンクをきっかけにファンになったという人も多いようだ。
本作の放送終了後、2012年にはイラン人の映画監督アッバス・キアロスタミさんの作品『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演をつとめ、「第27回高崎映画祭最優秀新人女優賞」を受賞した高梨さん。翌年には連続ドラマ『放課後グルーヴ』の主演や2018年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』を射止めるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで大出世を果たしていく。
現在も女優として大活躍している彼女。私生活ともに充実した様子を見せているが、いまだに「シンケンピンクの人だ!」と言われるほど、『侍戦隊シンケンジャー』は彼女の代表作になっているようだ。