■もはやホラーゲーム以上の怖さ! 夜中に怖くて泣きたくなった超名作『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』

 最後は、もはや超名作といっても過言ではない『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』だ。ディスクシステムで1988年に任天堂から前後編で発売され、恐怖だけでなく面白さも兼ね備えた作品はほかにないと思う。

 怖いシーンはいくつもあったが、やはり定番の綾城完治が刺殺されていたシーンだろう。目が開いちゃってますやん……。夜中に寝付けずに天井を見ると、ふと泣きたくなったものだ。

 そして、前編終了のシーン。電話を受け取った状態で幕を閉じるのだが、まるでドラマのように終わるものだから、これも気になって眠れなかったぞ。

 しかも、後編は1カ月くらい後に発売とあって待たなければならない。そして、発売されたらまさかの殺人事件でびっくりしたものだ。それにそのシーンも怖いし…。

 まあ、このゲームはシナリオもさることながら、恐怖をさらに演出するBGMや効果音などのゲーム音楽も素晴らしかった。ラストシーンは言わずもがなで、映画のような迫力ある恐怖感に圧倒された。

 そういえば、ディスク入れ替えやローディング待ちも嫌だったな。画面が枠だけ残して真っ暗になるので、ブラウン管に自分の姿が映るとちょっとビビッてしまうこともあったな。

 それに主人公の「?!……」というつぶやきのようなものもヒントなのだろうが、ゲームを途中でやめられなくなるほど謎が深まっていったものだ。

 

 ファミコンでは、ほかにも殺人事件を扱った怖い作品があったな。たとえば、『さんまの名探偵』(ナムコ 現:バンダイナムコエンターテインメント)のオープニングも十分怖かった。当時はネットなどの予備知識がなかっただけに、余計に怖く感じたのだろう。

『ファミコン探偵倶楽部』のように、今の技術でどんどんリメイクしてほしいところだ。

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