■食材のレベルを測れる『トリコ』リドルチャプター

 島袋光年氏による『トリコ』には、食材の強さを示す“捕獲レベル”を教えてくれる便利な装置がある。とはいっても、読んだことのない人からすれば、「食材の強さっていったい何?」という感じだろう。

 本作は食をテーマとしたバトル漫画で、主人公・トリコが各地を旅したり猛獣を狩ったりしながら“食材”を手に入れる姿が描かれている。なかには凶暴な食材も登場するため、その強さを知らないと命を落とす可能性があるのだ。もちろん捕獲レベルが高ければ高いほど手に入れるのが難しく、それだけ重宝される食材ということになる。

 そんな捕獲レベルを測れるのが、“リドルチャプター”という装置。おぼん兼用(!)のタブレット端末で、専用リストバンドから出るレーザーポインターを食材に当てると、その名前やレベルなどが瞬時に分かる仕組みである。おぼんとして使えるところが、『トリコ』らしく個性的で面白い。現実での食材のレベルも測ってみたいものだ。

■あまりにも個性的すぎる…『ワンパンマン』オカメちゃん

 原作:ONE氏、作画:村田雄介氏による『ワンパンマン』の番外編にも、強さを測る装置が登場する。それが、S級ヒーローである童帝が作った肉体強度測定装置“オカメちゃん”だ。

 その名の通り仮面の“オカメ”がモチーフのアイテムで、装着したうえで見た相手の肉体強度がわかるというのも。見た目は、目が8つもあるので少々気味が悪い。

 やはり注目すべきは、規格外の身体能力を持つ主人公・サイタマの数値。いったいどんな結果が出るのか期待した読者は多いはずだが、振り切れて測定不能になったことで逆に強さが証明されていた。ちなみに最強扱いされている最弱・キングも、こちらは弱すぎるせいで測定不能の結果に終わっている。童帝はそれぞれの結果を逆に捉えてしまったようだが……。

 “オカメちゃん”は測定対象が強すぎても弱すぎても数字が出ておらず、あまり性能がよろしくないようだ。そのうえ見た目もかなり奇抜なので、あまり使ってみたいとは思えない。

 

 強さを測る装置は意外にもいろんな作品に登場し、どれも個性的なものばかりだ。やはり数値がわかるとイメージがしやすいし、実際の強さと照らし合わせてみるのもまた面白い。

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