■作者急病のため連載20周年で休載! 『スキップ・ビート!』
2002年から『花とゆめ』で連載されている『スキップ・ビート!』は、『美雪&一堂シリーズ』で知られる仲村佳樹さんによる漫画だ。主人公・最上キョーコが、幼馴染でミュージシャンの不破尚への復讐心から芸能界入りし、奮闘していく姿が描かれている本作。
『花とゆめ』の看板作品で2022年に連載20周年を迎えるも、同年10月に休載が発表された。
この発表の数カ月前から体調の異変を感じていたことや、検査を受け、手術をすることになったことを仲村さんは『花とゆめ』公式サイトのメッセージにて明かしている。
だがその後、約4カ月の休載期間を経て2023年2月に連載が再開。いまだ“未完”の名作の結末を、ファンは楽しみにしているようだ。
■原作では未完の結末をアニメで描いた! 『イタズラなKiss』
1990年から『別冊マーガレット』(集英社)で連載が開始された『イタズラなKiss』。明るく前向きな主人公・相原琴子と、眉目秀麗・文武両道というパーフェクトな入江直樹が突然同居することになるという、少女漫画の王道ストーリーが描かれている。
2人の恋の行方をファンはドキドキしながら見守っていたのだが、1999年に作者の多田かおるさんが不慮の事故により急逝。“未完の名作”となってしまった。
のちに、多田さんが遺していた構想ノートの内容をもとに、テレビアニメでは“幻の結末”を描いたエピソードが放送され、見ることが叶わないと思われた物語の結末を知ることができた。
日本のみならず、台湾や韓国、タイなどでもドラマ化している本作。世界共通でファンをキュンキュンさせてくれるラブストーリーの結末を、本当は多田さんの描く漫画で読みたかったと願ったファンは多いだろう。
さまざまな理由などで、休載や未完のまま打ち切りとなってしまっている名作たち。漫画家という仕事はハードワークであるとよく聞くが、名作たちを生み出す裏側で作者たちは身を削って精力をつぎ込んでいるのかもしれない。
ファンは待つことしかできないのが心苦しいのだが、いつか続きが読めることを願って、懐かしの名作たちを振り返ってみてはいかがだろうか。