『ガラスの仮面』に『NANA』『イタズラなKiss』も…今でも続きが気になる少女漫画の“未完の名作”たちの画像
『ガラスの仮面』第1巻(プロダクションベルスタジオ)

 毎月の発売日になるとお小遣いを握りしめ、少女漫画雑誌を購入していた人は多いだろう。話の続きが気になりながら、次の発売日を待つ時間も楽しかったあのころ……。気づけば、すっかり大人になってしまった。ところで、当時夢中になっていた作品のなかには、“未完”のままのものもある。そこで今回は、続きが気になる少女漫画の“未完の名作”をご紹介していこう。

■連載から48年! いまだ未完の超大作!『ガラスの仮面』

 1975年の連載開始から48年経った今も完結していない名作漫画と言えば『ガラスの仮面』を思い出す人も少なくないはずだ。

花とゆめ』(白泉社)で連載が開始した本作は、1997年に本誌での連載を終了。1998年にコミックス41巻、2004年には書き下ろしとなる42巻が発売され、2008年からは『別冊花とゆめ』で42巻以降の物語が連載されるようになった。

 しかし2018年をもって『別冊花とゆめ』が休刊することになり、それ以降『ガラスの仮面』の続きを見られていない。

 2012年に発売されたコミックス49巻を最後に沈黙している本作。長期休載の詳しい休載理由は明かされておらず、“打ち切り”の噂も流れていたようだ。

 しかし、これに対し、作者の美内すずえさんは、2021年4月14日に自身のツイッターで、本作について「続編を諦めたわけではありません」と明言している。“物語の続きはずっと頭の中にある”と語った美内さんの言葉に、続編を待ち望んでいるファンは胸を撫で下ろしていた。

 平凡な少女・北島マヤが、ライバル・姫川亜弓と切磋琢磨しながら大女優・月影千草のもとで才能を開花させていく本作。幻の舞台『紅天女』の主演をマヤと亜弓のどちらが演じるのか、ファンはハラハラしながら今も行く末を見守っている。

■休載から14年! 続きが気になる名作『NANA』

 2000年から『Cookie』(集英社)で連載が開始された『NANA』。大崎ナナと小松奈々という同じ名前の女性2人が偶然出会い、人生を歩んでいく物語が描かれている。

 作者の矢沢あいさんは、かつて『りぼん』(集英社)にて『天使なんかじゃない』や『ご近所物語』などの名作を生み出したヒットメーカーだ。そんな矢沢さんだが、2009年に療養のため本作を休載することを発表し、14年経った今も連載は再開されていない。

 ただ、近年では矢沢さんがイラストを発表したり、展覧会を開催するなど少しずつ活動を再開しているようで、“連載の再開も近いのでは?”とファンは期待に胸を躍らせている。

 2009年に発売されたコミックス21巻では、メインキャラクターの身に重要なことが起こった。物語的にも盛り上がっていた矢先の休載とあり、ファンは続きが気になりつつも、矢沢さんの体調を気にかけ、気長に待っているようだ。

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