■時代を先取りし過ぎた名作! 独特の操作性が当時賛否両論だった『エクセリオン』

 最後は、2月にジャレコから発売された『エクセリオン』だ。勇者が装備する“伝説の武器”のようなネーミングで、カッコよさ満点だったものだった。

 画面固定式のシューティングゲームなのだが、上スクロールにも感じる出来栄えで、背景が3Dのように見えた。当時としては、画期的なグラフィックといえるかもしれない。

 ただ、操作に慣れるまでが難しい。上下は問題ないのだが、横に動きたいときにはスムーズに動けない。移動ではなく旋回となるのだ。スピードに乗った状態で左に移動したくても、慣性のついた動きになるので左に旋回してしまう。コントローラーに少し遅れて反応するようになっているのだが、本物の戦闘機のように思えた。そのアイデアは素晴らしいといえるだろう。

 筆者だけかもしれないが、スピードに乗って画面を広く使って動くときはジェットコースターに乗っているような感覚になった。当時も筆者の周りでは賛否両論のゲームだったが、今考えれば1985年の2月に発売されたとは思えない仕上がりで、時代を先取りしたかのような操作方法だったな。

 

 さて、翌年には『ツインビー』や『グラディウス』(いずれもコナミ)、『スターソルジャー』(ハドソン)などの名作シューティングゲームが発売され、これらのゲームは埋もれていってしまった印象だった。

 それでもお店で見つけたら手に取りたくなるようなネーミングで、筆者もつい購入したものだ。ここで紹介したことで、また遊んでみたくなってきたな。

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