■今プレイしても面白い! 抜群のゲームシステムが面白かった名作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』
最後はスーファミ発売からちょうど1年後に発売された『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(任天堂)だ。
ディスクシステムで大人気となった『ゼルダの伝説』と『リンクの冒険』の主人公・リンクを操作して、囚われたゼルダ姫を助ける旅に出かける。『スーパーマリオ』と並んで任天堂の人気シリーズであり、“よく捕まる姫がヒロイン”という点でも共通していたな。
さて、本作はグラフィックが大幅に強化されており、とにかく見やすかった。アクションRPGのなかにはマップ上に敵キャラが登場するものもあり、背景の色と混同して見づらいときもある。しかも動きが重いとイライラするものなのだが、スーファミとなったことでそういったストレスはなかった。とにかく鮮やかなグラフィックとスピーディーな動きによって、軽快にゲームを楽しめたものだ。
また、最初は「なんか暗いな……」と思ったのだが、それがまさかの雨天の演出だったとは……。もはや、ファミコンとは比べものにならなくなっていたな。
ストーリー性も高く、なにより、長く遊べるゲームで本当に楽しかったものだ。こんなゲームがスーファミ初期に登場していたなんて、本当に任天堂には恐れ入ってしまう。
ここで紹介した3作以外にもスーファミ初期には面白いゲームは多くある。だが、この3作品はその後もシリーズものとして定着し、世界中で大ヒットとなっている名作たちだ。それはひとえに、この『スーパーファミコン』版で発売され、成功したからではないだろうかと思う。