『新機動戦記ガンダムW』や『あしたのジョー』にも…3D化は難しい!? 漫画・アニメに登場する“スネ夫ヘア”なキャラクター3選の画像
小学館コロコロ文庫『ドラえもん』[スネ夫編](小学館)

ドラえもん』に登場するスネ夫といえば、キャラクター性以上にその“前髪”に目がいってしまう人も少なくはないだろう。ギザギザとした髪が突き出している奇抜なスタイルだが、意外にもほかの漫画・アニメ作品にも似たような髪型のキャラが登場している。そこで、さまざまな“スネ夫ヘア”のキャラクターたちについて見ていこう。

■幼いころから“帰る場所”を探し続ける哀しき少年…『新機動戦記ガンダムW』トロワ・バートン

 1995年よりテレビ朝日系列にて放映された『新機動戦記ガンダムW』は、主要キャラクターたちが美少年であるということから、『ガンダム』作品のなかでも女性人気の高い作品として知られている。

 主要となる人物たちはみな、年齢が15歳とかなり若いのだが、各々の任務や目的を達成するため、ガンダムに乗り込み地球へと降下する。

 そのなかでも“スネ夫ヘア”に似た特徴的な髪型をしているのが、ガンダムヘビーアームズのパイロットであるトロワ・バートンだ。

 髪型はスネ夫と比べると毛量が多く、長くなびかせた前髪によって完全に片目が隠れてしまうほど。どのようにこの髪型をキープしているかは謎だが、手入れがされているであろうツヤのある前髪にはついつい目がいってしまう。

 もともと、彼は物心つかないころに傭兵部隊に拾われ、そこから常に“自分の帰る場所”を探すため、モビルスーツで戦場を渡り歩いていた。冷静沈着かつ寡黙な少年で、地球降下後は運動神経の高さを活かし、サーカス団に潜伏していたこともある。

 常に“帰る場所”を探し、作中で戦い続けていくトロワ。その経歴からどこかもの悲しくもなってしまうキャラクターであるが、少々奇抜にも見える髪型が印象的なため、ファンの間ではやはり「スネ夫みたい」とネタにされがちでもあるようだ……。

■さまざまな異名と野生の拳を持つボクサー『あしたのジョー』矢吹丈

 1967年より『週刊少年マガジン』(講談社)で連載され、のちにアニメ化、実写映画化を果たした人気作品が、高森朝雄(梶原一騎)氏とちばてつや氏によるボクシング漫画『あしたのジョー』だ。

 天涯孤独の身でありながら、天性の“ボクシングセンス”を見出された青年・矢吹丈が、トレーナーである丹下段平の力を借り、数々の強敵ボクサーたちに立ち向かっていくのだが、この丈の髪型こそ、“スネ夫ヘア”とも言うべき非常にインパクト大なディテールをしている。

 スネ夫のように長く突き出した前髪は彼のトレードマークにもなっており、ボクシングでどれだけ激しい攻防を繰り広げても、決して乱れることはない。

 ちなみにこの丈の髪型については、柳田理科雄氏の『空想科学読本』でも取り上げられており、常人の数倍の毛髪強度がなければ、あれだけの動きをして髪型を維持することは不可能とされている。

 最初こそテクニックも持ち合わせていない拙い実力だったが、優れた身体能力と破壊力のあるパンチ、そして、勝利に対しての凄まじい執念から、やがて丈は“喧嘩屋”、“死神”などの異名で呼ばれるようになっていく丈。

 特徴的な髪型はもちろん、野獣のような危うい魅力で人々を惹きつける、なんとも魅力的なボクサーキャラクターだ。

  1. 1
  2. 2