■それ着て冒険するの? 守備力無視の有名防具「ミンクのコート」
さて、ここからは守備力無視で「それを着て冒険するのか?」という防具を紹介したい。
まずは「ミンクのコート」だ。現実の世界でも高級品なのだが、『ドラクエ2』ではなんと65000Gという破格の買値だった。
守備力はファミコン版が30、リメイク版が60と違いがあるものの、どちらにしても高過ぎるし、買う価値はあまりない。いや、そんな金があるならムーンブルク城の復興に回せよと言ってやりたいし、ローラ姫に怒られそうだぞ。
ちなみにリメイク版『ドラクエ7』でも登場するが、こちらは非売品だ。守備力は高いが耐性がないので、使用するかどうかはプレーヤー次第となっている。だが、マリベルなら「あたしに似合うでしょ」とか言って手放さないだろうな。
■守備力1ポイント…観賞用なら良いのか…「あぶないみずぎ」
次は、『ドラクエ2』のMSX版で初登場した「あぶないみずぎ」だ。守備力は1ポイントでネーミングから観賞用……? いや、女性用の防具だ。
ラダトームの王様からもらえるのだが、実はムーンブルクの王女が防具を身につけずに話しかけると無料でプレゼントされる。王様なのに「ハイレグのみずぎをきなされ」などと言っていたな。ちなみに2人の王子も喜んでいるから、困ったロトの子孫たちだった。ただ、王女もまんざらではなかったのか、グラフィックの変化をアップになったドット絵で見せてくれたぞ。
『ドラクエ3』では、78000Gで買うことができる。一応グラフィックは水着になっているが、分かりづらいのが難点だ。ただ高いだけなら買う意味がないだろう。
さらに「あぶないみずぎ」は『ドラクエ11』にも登場する。着用するのはもちろんマルティナで、効果抜群だ(何の?)。今作は上下に分かれており、グラフィックも当然変化する。色気のあるマルティナだけに、もはやずっと着用していて欲しいところだ。
だが、実際にはセーニャの「おどりこの服」のほうがセクシーともいえる。両者が揃えばまさに敵モンスターが見とれるのも理解できるというもの。でもこれって、味方も見とれるじゃないの?
さて、『ドラクエ』にはゴールドの無駄遣いともいえる装備品がほかにもある。人によって印象も違うだろうが、ここで紹介した装備品はそこまで実用的ではないといえた。
とくに「あぶないみずぎ」なんて、お店の主人が趣味で置いているとしか思えなかったな……。