“りりょくのつえ”に“ミンクのコート”、“あぶないみずぎ”も…『ドラクエ』思い切って買ってみたものの“意外と使えなかった装備品”の画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)
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 1986年に発売され一斉を風靡して以降、今もなお多くのプレイヤーを虜にしている『ドラゴンクエスト』。かく言う筆者も本作の大ファンであり、転職やレベル上げなどもそれなりにやり込んでいる。しかし、どうしてもやり込めない要素が『ドラクエ』には存在する。それは、たくさんのゴールドを支払ってまで買う意味があるのか分からないような、“使えない装備品”たちだ。お店に置いてあるからには需要があるのだろうが、なかには勇者一行の手助けになるとは思えない代物も……。

 今回は、思い切って買ってみたもののゴールドの無駄遣いになってしまった“使えない装備品”を紹介してみよう。

■設定は面白いが魔法使いに打撃させるのってどうなの? 「りりょくのつえ」

 まずは、『ドラクエ3』で初登場した「りりょくのつえ」だ。漢字にすると“理力の杖”となり、なにやらSFチックな響きになる。力の弱い魔法使いなどのMPを吸収して攻撃力に変えるという、ユニークな杖だ。

『ドラクエ4』と『ドラクエ5』にも登場しており、お店では基本的に2500Gで購入でき、3作連続で同じ価格設定だった(ファミコン版のアッサラームでの「ぼったくり商店」では、5000Gと高値販売)。

 ちなみにどのシリーズでも消費MPは3ポイントで高い攻撃力を誇り、リメイク版を含めてもなかなか使い勝手が良さそうに見えた。しかしながら、魔法使いや僧侶系のキャラにMPを消費させるのはもったいなく、そのぶん攻撃呪文を唱えたほうがいいものだ。

 はっきり言って、勇者や戦士などの前線キャラに使う武器・防具の代金に回したほうが無難だろう。筆者も頑張って「りりょくのつえ」を使ってみたことがあったが、マホトーンで呪文を封じられても、あまりそのメリットが感じられなかったな。

 うーむ、確かに『ドラクエ4』のブライに装備させても、叩いた反動で手首が折れてしまいそうだ……なんて要らぬ心配か……。

■初登場時はとんでもない希少品だったが、以降は宝の持ち腐れに…「ふっかつのつえ」

 次は、死者を蘇らせる効果を持つ「ふっかつのつえ」だ。一見すると凄まじいアイテムで、冒険の中盤で入手できたら心強い存在といえる。

 この武器は45000Gとかなりの高額アイテムで、「ザオラル」(成否も50%の確率でHPも半分回復)の効果を持つ。しかし、戦闘中にしか使えないのと、入手できるのが基本的にストーリー後半のため、すでに「ザオリク」(必ず成功でHP全快)を覚えているなら恩恵はあまりないといえる。これだけ高価なのだから、ハッキリ言って宝の持ち腐れだろう……。

 ただし、『ドラクエ5』に限ってはそうでもない。なんと移動中にも使用できるのだ。ドラクエをプレイしているユーザーにとって、杖などのアイテム効果は“移動中の使用ができない”という先入観があると思うが、「ふっかつのつえ」に限っては移動中にも生き返ることが可能だった。ただ、買えるのはジャハンナでストーリーも最終決戦前。仲間モンスターも多い『ドラクエ5』では多額のゴールドを消費する発想があまりないので、気付かなかったプレーヤーも多かったかもしれない。ちなみに、リメイク版でも移動中に使える恩恵が残っていた。

 まあ、この『ドラクエ5』以降は戦闘中のみしか使用できなくなってしまったが……バランスを考えると、それが正しいといえるだろうな。

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