■ワンパンでやられたが他作品なら無敵?
原作・ONE氏、作画・村田雄介氏による『ワンパンマン』(集英社)には、人外である怪人がたくさん登場する。怪人の中にはあり得ない大きさのキャラもおり、その代表格がマルゴリだ。マルゴリは兄のフケガオの発明した「上腕二頭キング」という怪しい薬品によって、数百メートルの大きさになってしまったキャラクター。この大きさは、恐らくアニメや漫画のキャラの中でも一番のサイズではないかと思われる。
拳を一振りしただけで町をひとつ消滅させてしまうほどパワーも強大なマルゴリ。サイタマとマルゴリの対決は、山のように大きいマルゴリをどうやって倒すのかに注目が集まる。しかし……彼もまた、いつものようにワンパンであっさりと片づけられてしまう。
マルゴリがもし別の作品に登場していたとしたら、無敵に等しいだろう。爆弾やミサイルなどの物理的攻撃をもろともしないだろうし、能力者が頑張って攻撃をしても一切効きそうにない。それだけスケールがデカすぎる。運が悪かったのは、ワンパンマンのいる世界に登場してしまったことで、まさか一撃で倒されるなど夢にも思わなかったはずである。
規格外の大きさのキャラは作品によって大きさが違う。そして、規格外の大きさだからといって強さに繋がる訳ではないから、瞬殺されるケースもある。デカいのに負けるのか……つい悲しい目で見てしまう。