『北斗の拳』デビルリバースに『るろうに剣心』不二、あっさりヤラれてしまった「規格外にデカい」敵キャラ3選の画像
ゼノンコミックスDX『北斗の拳【究極版】』1巻(徳間書店)

 漫画やアニメの敵キャラには、特徴を持たせるために規格外の大きさで描かれるキャラがいる。他のキャラのサイズを見ると人間サイズに留まっているのに、なぜかそのキャラだけが異様に大きい……。

 体の大きさに比例するように力も何倍も強く、建物を一撃で壊してしまうほどの破壊力を持ち、圧倒的恐怖感をともなって登場する彼らだが、意外や意外、それが強さには繋がらないのが彼らの特徴でもある。巨体であるがゆえに、まるでやられることが前提のように主人公たちに倒されてしまうのだ。

 今回はそんな規格外のデカさにも関わらず、あっさりとやられてしまった悲しい敵キャラたちを紹介していこう。

■どんな巨体でも秘孔を突けば問題なし

 規格外の大きさのキャラの代表格と思われるのが、原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏による『北斗の拳』(集英社)に登場するデビルリバースだ。同作ではフドウにラオウなど、シーンによってとんでもないほど大きく描かれるキャラが時折登場しているが、デビルリバースは人間を手のひらで握ってしまう、実際に20メートルほどはありそうな大きさ。これまでに『北斗の拳』に登場したキャラの中でも一番大きい。

 デビルリバースは拳法の達人でもある。羅漢仁王拳を習得し、過去に700人もの人間を葬ってきた。そのため投獄されていて身動きが取れなかったが、ジャッカルによって解放されたことで外へと飛び出すことになる。大きく、かつ拳法の達人という反則のようなデビルリバースだったが、ケンシロウはそんな相手を目の前にしても全く動揺しない。

 デビルリバースの攻撃を見切って上空に舞い上がると、降下と同時に巨大な肉体に向かって拳で秘孔を突いていく。北斗神拳は肉体の大きさに関係なく、秘孔を突くことで内部から破壊することができる。「北斗七死星点」を食らったデビルリバースもこれまでの雑魚キャラと同様に、無残な姿となって敗北してしまった。

 あれほどの大きさを誇っていたのに、ただ無駄にデカイ雑魚……そんな形で終わってしまったデビルリバースだが、登場から数十年が経ってもずっと印象に残るキャラなのは凄い。

■比古清十郎を前に瞬殺された十本刀

 和月伸宏氏による『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(集英社)にもかなり大きなキャラがいる。それが志々雄真実の腹心の部下である十本刀のひとり「不二」だ。

 彼は兜と甲冑を身にまとった10メートルほどはありそうな巨人で、家など簡単に踏み潰せそうなサイズ感。才槌が命令をして動くことから傀儡人形かカラクリ人形の類に思われそうだが、まさかの人間である。

 そんな不二は、剣心の師匠である比古清十郎と戦い、これまで出せなかった全力を出すことになる。しかし、飛天御剣流の伝承者である比古清十郎は不二の攻撃などもろともせず、九頭龍閃であっさりと倒してしまった。まさに瞬殺だった。

 十本刀の中でもかなりインパクトの強い不二だが、登場した場面はごくわずかという悲しい結末に終わる。しかも敗れた後は、屯田兵として北海道で巨体を活かして開墾しながら穏やかな余生を過ごすことにもなっていた。不二が開墾をするのなら、作業がはかどるのは間違いない。

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