■『FF10』より、ティーダ「そこにユウナがいる だったら助けに行く そんだけッスよ!」

『FF10』は、主人公であるティーダが、ザナルカンドの街からスピラという世界にたどり着いたあと、シンと呼ばれる怪物を倒すために召喚師となったヒロイン・ユウナのガードとして旅に同行する物語だ。同作のキャッチコピーに「世界一ピュアなキス」と謳われているように、ティーダとユウナのピュアで切ない恋愛が描かれている。

 2人の出会いは、ビサイド村の寺院だ。故郷であるザナルカンドに帰りたいティーダが、その手段を見つけるべくユウナの旅に同行することに。この旅の途中に恋愛感情が芽生えることとなる。

 グアド族族長でエボン四老師のシーモアから、ユウナが結婚を申し込まれたときには、結婚式が執り行われる中、「そこにユウナがいる だったら助けに行く そんだけッスよ!」と力強く言い放ち、救出に向かう。そこで、シーモアに強制的に口づけを交わされたユウナを見たティーダの怒りの表情は、ユウナへの想いの強さを表しているだろう。

 その後、マカラーニャの森にある聖なる泉で、ティーダはユウナに「世界一ピュアなキス」をする。このシーンのムービーの美しさに、当時、見ていて言葉を失ってしまったのを覚えている。

 以上、今回は主人公が恋に落ちたナンバリング作品から『FF8』『FF9』『FF10』の3作について紹介した。どの作品の恋愛模様も、魅力があり、浸ってしまうだろう。筆者は、『FF8』の恋愛に憧れ、『FF9』の恋愛に夢を見て、『FF10』の恋愛で大泣きしてしまったが、最新作『FF16』ではどのような物語が描かれるのか、発売が楽しみでならない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3