歴代『ファイナルファンタジー』名セリフで振り返る、過酷な戦いの中で描かれる"キュン”ときた主人公たちの恋物語の画像
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 2023年6月22日に、いよいよ待望のナンバリング最新作『ファイナルファンタジーXVI』が発売予定となっている、日本を代表するRPGシリーズ『FF』。

 1987年にファミコン用ソフトとして初代『ファイナルファンタジー』が誕生して以降、多くのファンを魅了してきた同シリーズ。作品ごとのテーマに沿って紡がれていく物語では、出会いや別れ、そして過酷な戦いの中で主人公の恋愛模様が描かれたナンバリング作品もいくつかある。今回は『FF8』『FF9』『FF10』について主人公たちの恋を振り返りたい。

■『FF8』より、スコール「俺あんたの声が聞きたい…」

『FF8』は、主人公であるスコール・レオンハートが、傭兵部隊・SeeDのメンバーとして魔女を倒そうと立ち向かう物語だ。『FF8』のテーマが「愛」であるためか、タイトルロゴにも、スコールとヒロインであるリノア・ハーティリーが抱き合う姿が描かれている。  

 2人の出会いは、SeeD就任パーティー。リノアがスコールをダンスに誘ったことがきっかけで知り合い、物語中盤あたりまではスコールに好意をもったリノアのアピールがとにかくすごい。彼女の積極的なアピールを、面倒くさそうに対応していたスコールだったが、徐々にリノアへと気持ちが傾いていく。

 そして、スコールの中でリノアへの好意が明確に表現されたのは、魔女イデアとサイファーとの戦闘終了後。とある事情により昏睡状態になり、ベッドに横たわったリノアに対し、スコールは感情を爆発させる。「俺には何もできないのか!」と声を荒げたのち、「俺あんたの声が聞きたい…」と両手で顔を覆ったのだった。

 その後、リノアをおんぶしてひたすら歩き続けるシーンや宇宙でリノアを助けに行くシーンは、まさにスコールのリノアに対する「愛」が全面に表現されている部分であるといえるだろう。正反対の性格の持ち主の2人が、徐々に惹かれあっていく様子は、王道の恋愛物語ともいえるのかもしれない。また『FF8』はシリーズで初の主題歌が採用されたタイトルでもあり、フェイ・ウォンによる「Eyes On Me」が恋の演出を盛り上げていた。

■『FF9』より、ジタン「会わせてくれ、愛しのダガーに!!」

『FF9』は、主人公であるジタン・トライバルが所属する劇団兼盗賊団タンタラスが、アレクサンドリア王国の王女であるガーネット・ティル・アレクサンドロス17世(以下、ダガー)を誘拐したことをきっかけに始まる冒険物語だ。

 ダガーを誘拐したのち、2人は行動を共にするようになる。数々の苦難を乗り越えるうちに、徐々にどちらともなく惹かれあっていく。しかし、ジタンははじめてダガーに会ったときに「オレ達、どっかで会ったことねえか?」と声をかけており、最初から何かしら感じていた様子(もしくは単純に王女であると気づいたからかもしれない)。

 ラスボスを倒したのち、消息不明となったジタンとアレクサンドリア王国の女王になったダガー。2人が劇で再会するラストシーンは必見だ。正体不明のフードをかぶった主演俳優が、「会わせてくれ、愛しのダガーに!!」という言葉とともにフードを脱ぐと、そこにいたのはジタンだった、というもの。当時、筆者はこの演出を非常にロマンチックに感じたのを今も覚えている。

 劇に始まり、劇に終わるという、演劇をモチーフとした『FF9』らしいラブストーリーになっている。ちなみに、ベアトリクスとスタイナーの2人の物語も、ぜひ楽しんでほしいところだ。

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