『バハムート戦記』に『クライング』メガドラミニ&メガドラミニ2「まだまだ収録されて欲しかった」ソフト3選の画像
『メガドライブミニ2』(C)SEGA
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メガドライブミニ2」発売から約5か月。皆さんはどのソフトで遊ばれたでしょうか。折しも3月24日、公式生配信番組でさまざまなランキングなどが発表され、まだまだ「メガドラミニ2」が盛り上がっていることを実感したメガドラファンもいるのではないでしょうか。筆者も『スターブレード』や『ナイトストライカー』を遊びつつ「サイバースティック買っておけばよかったかなぁ……」とか、『TATSUJIN』や『アウトラン』を遊んでは「腕が落ちたなぁ」とか思いながら遊んでいます。

 こんな風に手軽に遊べる「メガドライブミニ」や「メガドライブミニ2」に触れていると、あのゲームも収録されてれば……と思うこともしばしば。そこで筆者が持っているソフトのなかで、収録されてほしかった”あのゲーム”3選を紹介したいと思います。

■初心者から上級者まで幅広く遊べるSLG『バハムート戦記』

『バハムート戦記』(筆者撮影)

 1本目は戦略SLG『バハムート戦記』。ファンタジーを舞台にしたSLGで、バハムート大陸の統一が目標です。選べる勢力は8つで、それぞれに国を支配するマスターがいます。マスターは人間のみならず、巨竜や悪魔などさまざま。内政にあたる部分は外交や策略で他国と関係を持ったり、兵の召集や訓練などを行い自軍を強化できます。

『バハムート戦記』

 他国との戦闘は、簡易モードとヘックスモードの選択でき、RPGのような簡易モードはSLG初心者向け、ヘックス上でユニットを動かすのはSLG上級者向けといえるでしょう。しかし、『バハムート戦記』の戦闘はそれだけではありません。なんとプレイヤーが操作するマスター、または内政で探し出した英雄が戦闘になると、なんとアクションバトルに早変わり。SLGなのに? と思ってしまいますが、実はこのアクションバトル、プレイヤーの腕前さえ確かなら勢力的なジャイアントキリングも容易ですし、内政とかを無視してガンガン侵略も可能なのです。これが好きで延々と『バハムート戦記』を遊んでいた時期があったぐらいです。内政は比較的シンプルなうえ委任も可能で、SLG初心者でもとっつきやすいSLGだっただけに、未収録だったのが残念です。

『バハムート戦記』

■3世代を描いたゲームは『ドラクエV』より先!? 先鋭すぎたRPG『時の継承者 ファンタシースターIII』

『時の継承者 ファンタシースターIII』(筆者撮影)

 メガドライブミニには『ファンタシースター 千年紀の終わりに』、メガドライブミニ2には『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』が収録されています。実質的なナンバリングタイトルである『IV』と『II』が収録されてるなら、『時の継承者 ファンタシースターIII』も収録されてないと片手落ちなのでは? という思いからの選出です。その最大の特徴は結婚による親子3世代の物語といってもいいでしょう。同じく親子3世代を描いたゲームといえば『ドラゴンクエストV』(1992年)が思い浮かびますが、『ファンタシースターIII』はそれより約2年早い、1990年に発売されたゲームでした。

『時の継承者 ファンタシースターIII』

 ゲーム開始時の主人公はケイン・サ・リークという王子で、結婚式の最中にさらわれたマーリナ・ル・シールと、ケインの許嫁として育てられたリナ・ノ・サテラという女性のどちらかと結婚することになります。

 二世代目はマーリナとリナの子供の2つのストーリーが展開され、それぞれのラストで2人の女性からひとりと結婚。その結果、三世代目は4つのストーリーが展開するマルチエンディングとなるのです。三世代目のストーリーは共通部分が結構あり、完全に異なるストーリーとはなりませんが、それでも三世代を通して明かされる謎はなかなか壮大。

 その一方で、ゲームシステム的な面やバトルなどはいま一つ練り込みや利便性に欠けているので、メガドラミニなどへの移植を機に『II』のイージーモードのような快適プレイが楽しめたらと期待していました。なにせ4つのエンディングがあるのに、セーブできるのは2つまででしたからね。

『時の継承者 ファンタシースターIII』
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