■まさにSF映画! 浸食してくる壁が脅威でなにかと斬新だった『沙羅曼蛇』
最後は1987年に発売された『沙羅曼蛇』だ。タイトルはまったく違うのに、なんとこのゲームは先に挙げた『グラディウス』の続編なのだ。まあそれはいいとして、このゲームの凄さといえば、やはりグラフィックだろう。
スクロールは上下にあってスピード感もあり、浸食する壁が脅威で怖かったものだった。通過すると戻れなくなってしまうので後方ばかり意識してしまうのだが、それだと前方から迫ってくる敵に無防備となってしまう。
パワーアップは『グラディウス』同様に自分で選択して決定でき、そして『ツインビー』同様に2人同時プレイができる。当時のシューティングゲームは小学生にとって難しかったので、協力できるのはありがたかったな。
それにしても、ボスが気持ち悪かった。1面のゴーレムは行き止まりになった場所から急に壁と同じ色で登場してくる。擬態だったのだろうか……。脳みそ丸出しでトラウマものだし、手が生えて巨体をゆったりと動かして来たかと思うと、先端に目玉が出てくる……。
さらに4面のギーガは、もはやわざとか! というくらい骸骨で気味悪い。ぎょろっとした目が少し浮いているようで、これも子どもたちにはトラウマレベルだろう。そしてラスボスを倒すと、まるで映画のように脱出経路が閉ざされていく。スクロールが速過ぎて、初見プレイだと絶対にぶつかるから途中であきらめたものだった。
さて、コナミの名作シューティングゲームはBGMも素晴らしい。これはすべての作品にいえることだな。いや〜ここで紹介したゲーム3選……またやりたくなってきたな。少し思い出に浸ってみようかな。