『ツインビー』『グラディウス』『沙羅曼蛇』…ファミコン移植が大成功したコナミの“名作シューティングゲーム”3選の画像
ファミコン『グラディウス』(編集部撮影)

 ファミコン創世記から活躍しているコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)は、令和の現代まで非常に多くの優良なゲームソフトを世に出してくれた。アーケードゲームから移植したヒット作もあり、ファミコン時代、コナミのゲームにお世話になった人は多いものだろう。そんなコナミには名作が多々あるが、筆者はとくにシューティングゲームに燃えたな。そこで、ちょっと懐かしいコナミのアーケードから移植して成功した、名作シューティングゲームを紹介していこう。

■協力プレイに燃えた! “ベルの色”に熱狂した『ツインビー』

 まずは、1986年1月に発売された『ツインビー』だ。アーケードでも人気が高かったゲームで、可愛いキャラクターを操作する縦スクロールシューティングゲームである。

 このゲームはなにが面白かったって、やはり雲を撃ってベルを出すところだろう。このベルには各色があって、それぞれボーナスがある。

 最初の黄色のベルはスコアがアップするだけなのだが、これを5発撃つと青色に変わり、スピードアップする。しかも1段階だけでなく、最高16段階まで上げることが可能。そして、この青色のベルを5発撃つと白色に変わり、今度は攻撃判定が少し広くなるのだ。

 さらに、白色を5発撃つと今度は緑色に変わり、分身ができるようになる。最終的には、赤色のベルになってバリアを装着できるのだ。

 分身も同様にパワーアップするので、どんどん強くなっていくのが実感できて楽しかったな。当時のアイデアは、本当に斬新で素晴らしい。

 このベルを撃つと一度上に跳ね上がり、再度落下してくる。じゃあバリアを取ればいいじゃん!となるのだが、常に敵キャラも攻撃してくるなか、落ちてくるベルに狙いを定めていると隙ができ、被弾してしまうのだ。

 そういえば、被弾して両手が取れたら「救急車」が1回だけ来てくれた。これを取れば手が瞬時に復活したな。

 そして、なにより面白くて燃えたのが協力プレイだ。もちろん、協力して操作するのだが、友達同士だとどうしても邪魔をしたくなるもの。相手が欲しがっているベルを攻撃して、色を変えたりしたものだ。

 あ、そうそう、スピードの速い青色のベルを取り過ぎて速度超過のような動きになり、自滅したことが何度もあったな……。いや〜懐かしい。

■「上上下下…」みんなやったフル装備! とんでもない面白さだった『グラディウス』

 次は1986年4月に発売された『グラディウス』だ。もはや説明不要ともいえる名作ゲームで、超時空戦闘機ビックバイパーを操作して惑星グラディウスを守るという痺れるストーリーだ。

 このゲームは本当に面白かったな。パワーアップカプセルを取ると5段階のスピードやミサイル、ダブルビーム、レーザー、分身(2体まで)、バリアなどの恩恵を受けられる。しかもその際にはセレクトサインが光り、自分の好みのセレクトになったらBボタンで決定できるのだ。もちろん最初はスピードアップに励むのだが、自分で選べるのがなんとも嬉しかったな。

 そしてこのゲームには有名な裏技がある。当時はみんなやったであろう“上上下下左右左右BA”の「コナミコマンド」だ。ポーズ中にこのコマンドを入力すると、フル装備でパワーアップできるのだ。

 これ本当に何度もやったな……。ネットもない時代だったのに、どうやって知ったのだろう。小学生の友人たちも全員知っていたな。まったく覚えていないのだが、やはりファミコン雑誌か『コロコロコミック』か……いや『ファミコン神拳』かもしれない。ネットがないのに、不思議とネットワークが形成されていたものだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3