2023年6月30日、劇場版『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』が公開予定となっているやなせたかし氏の『アンパンマン』。本作は『それいけ!アンパンマン』テレビアニメ・劇場版アニメ35周年を記念して制作された作品なのだが、原作絵本の『あんぱんまん』(フレーベル館)にいたっては、今年50周年という節目の年を迎える。
昭和、平成、令和と時代を超えて愛される『それいけ!アンパンマン』には、数多くのキャラクターが登場するのがお馴染みだ。「単独のアニメシリーズでのキャラクター数」でギネス世界記録に認定されている本作だが、今回はそのなかでもファンを驚かせた“衝撃のキャラクター”たちにスポットライトを当てて紹介していこう。
■子ども向け作品にしてはヘビーな見た目…!?「ふけつまん」
1989年5月15日に放送された「アンパンマンとふけつまん」に登場する「ふけつまん」は、その名の通り不潔な見た目をしている。今まで一度も風呂に入ったことがないそうで、ボサボサに伸びた髪の毛と汚れた服が印象的なキャラクターだ。
作中で彼は、爆発すると周囲をゴミだらけにしてしまう「ふけつばくだん」を開発しており、ばいきんまんに気に入られていた。生きているだけで“自然”に汚れる体を放置した結果、そんな爆弾を作ってしまうほど不潔になってしまったという、なんともヘビーなキャラクターである。
■有名キャラクターのオマージュ!?「ザーマス・ボンド」と「ゴミラ」
どこかで耳にしたことがあるようなキャラクター名なのが、「ザーマス・ボンド」と「ゴミラ」。そう、かの有名なスパイ映画の主人公「ジェームズ・ボンド」や、日本を代表する特撮怪獣「ゴジラ」を連想させるネーミングなのだ。
1991年7月1日に放送された「アンパンマンとザーマス・ボンド」に登場する「ザーマス・ボンド」は強力なノリが充填されている銃を手にし、サングラスにスーツをまとったダンディーなキャラクターだ。なんとなく『アンパンマン』のキャラクターらしくない風貌の彼だが、実は“強力なノリ”と”ノリはがしのスプレー”によって修理を施すというお役立ちキャラでもある。
また、1989年9月25日に放送された「アンパンマンとゴミラ」に登場する「ゴミラ」は、カモノハシのようなかわいらしい見た目をした“ゴミ”が大好物なキャラクターだ。ばいきんまんに飲まされた薬の後遺症で、ゴミを食べると巨大化するようになってしまった悲しい過去を持っている。
アニメ版と細かい設定は違うが、映画『それいけ!アンパンマン ゴミラの星』では主役として登場したりと、ファン人気も高いキャラクターの一人だ。