■捕手は不動の山田太郎! 豪華すぎる主砲揃いと機能性重視の内野陣

 次は内野の守りだ。まず捕手は誰が何と言おうとも山田太郎(『ドカベン』)だろう。打率7割5分・本塁打20本、51打点という甲子園成績は化け物級であり、何よりも温厚な性格で人柄も抜群。二階堂の剛速球も受けられそうだし、やっかいな犬島雅美(緑山高校)がいなくても問題ないだろう。

 ファーストはスラッガーの花形満(『巨人の星』)か。財閥の御曹司で容姿端麗、頭脳明晰とまさにスーパースターとしての道が約束されている。しかし、花形は実はライバル星飛雄馬に劣らない努力家だ。そして、こんなに女性ウケする選手がいたら、チームもより注目を集めるような気もする。

 セカンドは殿馬一人(『ドカベン』)がいいな。俊足巧打で知識も豊富。主砲級が多いチームにおいて、このような選手は重宝されるはずだ。しかもピアノが抜群にうまい(いや関係ないか)。秘打・“白鳥の湖”で、世界を驚かせてくれるだろう。

 そして、投手以上に難解なのがサードだ。どの野球漫画にも天才スラッガーが登場するからな……。まあ、筆者は橘英雄(『H2』)と最初から決めていたが。天性の打撃センスに加え努力の鬼でもあり、守備もうまい。文句なしといえるだろう。

 ただ、やはり、あだち充勢の新田明男(『タッチ』)も捨てがたい……。花形のようにアイドル並みのスター選手で、恵まれた環境の御曹司。オートバイで颯爽と登場するイケメンながら、野球のセンスも抜群の長距離砲だ。どこでも守れそうなので、控え一番手にして、セカンドかショートの途中出場で観客を沸かせてもらおう。

 ショートは違う意味で難解だ。主人公クラスがいない。となれば、清水大河(『MAJOR』)ではどうだろうか。華麗な守備なので、殿馬とのセンターラインは敵にも脅威だろう。

■外野はオールマイティーな選手が揃う! DHは岩鬼か轟で決まりか

 最後は外野陣だ。これも選考に悩んだ。バッテリーと内野に主力キャラが揃うのだから仕方ないか。

 まず、レフトは田村達郎(『名門!第三野球部』)でいこう。花形にも負けない女性人気で、天才的センスで巧打も期待できる。惜しむらくは野球経験だ。おそらく、宮城正(『わたるがぴゅん!』)とそれほど変わらないほどなのだが、そこは目を瞑ろう。

 センターも難解だ。すぐに思いついたのは神谷カルロス俊樹(『ダイヤのA』)なのだが、やはりここは珍しい1番センターの主人公・新見克也(『ナイン』)でいきたい。中学陸上の短距離の記録を持っており、盗塁率が高い俊足選手だから期待できそうだ。

 ライトは大宮剛士(『ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲』)だろう。中学から活躍していたが、親の借金が影響で名門高校を中退し、仕事をしていた苦労人。多少のブランクはあるものの、野球センスは恐らく橘に匹敵するのではないだろうか。

 そして、DHだ。パワー溢れる岩鬼正美(『ドカベン』)と轟雷市(『ダイヤのA』)が候補に挙がる。対戦相手が左投手なら岩鬼、右投手なら轟と変えられるので良さそうだ。いや、待てよ……孫六が先発のときは打たせろと言って、喧嘩っ早い岩鬼とケンカになりそうだな。

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