■令和ライダー作品に１人は必ず登場している「女性仮面ライダー」
初期メンバーとして登場し、初のメインキャラの女性ライダーが登場したのは、２０１９年放送の令和ライダー第一号『仮面ライダーゼロワン』が初めて。
井桁弘恵演じる、特務機関に務める刃唯阿（やいばゆあ）が変身した「仮面ライダーバルキリー」は、３話から登場している仮面ライダー史上初の女性３号ライダーだ。基本形態はチーターがモチーフのオレンジ色のライダーで、そのスピード捌きは一級。現在は『ヒルナンデス！』や『おしゃれクリップ』などバラエティでも大活躍中の彼女が、『仮面ライダー』で見せていた凛々しい表情は必見だ。
以降、『仮面ライダーセイバー』ではアンジェラ芽衣演じる神代玲花が「仮面ライダーサーベラ」に変身し、『仮面ライダーリバイス』では井本彩花演じる五十嵐さくらが「仮面ライダージャンヌ」に変身。令和ライダーでは１作品に必ず１人は女性ライダーが登場しており、昭和から続く『仮面ライダー』シリーズの歴史を考えると、なんとも時代の流れを感じるものとなっている。
現在放送中の最新シリーズ『仮面ライダーギーツ』でもメインキャラの女性ライダーは健在。ネコをモチーフにした「仮面ライダーナーゴ」の変身前の姿である鞍馬祢音（くらまねおん／星乃夢奈）は厳格なセレブ一家の一人娘として育ったお嬢様インフルエンサーだが、それゆえ自由がない生活を送っており、「本物の愛が欲しい」という願いを持ち家出を繰り返しているキャラだ。
『仮面ライダー』に女性ライダーが増えている背景には、趣味の多様性や職業選択の自由などがあると考えられる。また男女に関係なく、ライダーへ変身するキャラの立場や職業もかなりバリエーションが豊かなものとなってきた。
もうプリキュアは女の子だけのもの、仮面ライダーは男の子だけのものではない。性別に関係なく、好きなものを好きだと胸を張って言える世の中に近づいている気配を感じる。
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