1996年3月9日に発売されたスーパーファミコン用ゲーム『スーパーマリオRPG』が、本日で27周年を迎えた。
マリオシリーズ初のRPGとして、任天堂がスクウェアと奇跡のタッグを組んで開発した同作。その後、『マリオストーリー』や『マリオ&ルイージRPG』といったマリオのRPGは登場してきたが、発売から27年がたった現在も『スーパーマリオRPG』の続編を希望するファンの声は大きい。
1990年にスーファミが誕生し、2000年までの間に1400本超のソフトが発売されたものの、斬新なシステムを採用していた名作が1本限りのリリースで終わってしまったケースは珍しくない。今回は『スーパーマリオRPG』27周年を機に、そうした名作をいくつか振り返ってみたい。
■新鮮なシステムの塊『スーパーマリオRPG』
「マリオ」シリーズと「ファイナルファンタジー」シリーズは、スーファミ時代にどちらも最高峰の人気を博しており、だからこそ両メーカーのタッグは驚きだった。
ゲーム内容はマリオの世界観を巧みに使用したRPGで、ターン制RPGでありながらアクション性を求められる点やミニゲームが豊富な点など、マリオならではのシステムをいくつも採用していた。
そして、隠しアイテムが豊富でそれぞれ入手条件が多彩だったり、戦闘中にアイテムを使用すると「当たり」によってもう一回使用できたり、はたまたスペシャル技で謎のパロディメッセージが表示される場面があったりと、いろいろと挑戦的な要素も楽しかった。
メーカーのタッグというだけでなく、そうしたゲーム本来の面白さで人気に火がつき、一部のシステムは『マリオストーリー』シリーズに受け継がれているものの、現在に至るまで正式な続編は発表されていない。
同作の開発を手がけた元スクウェア大阪開発部長の藤岡千尋氏は、2022年にYouTubeでのインタビュー企画に応え、「続編を作りたい」と発言している。いつか『スーパーマリオRPG2』が登場する日も夢ではないかもしれない。