アニメ本編の最後に流れる次週の内容の予告。作中のキャラクターがそのままナレーションを務めることも多く、一番最後にはそのキャラのいつもの口癖や、「来週も見てね」という旨のお決まりの文句をいうことも多い。最近はサブスクリプションサービスの配信などでアニメを一気見するため、「次回予告」は飛ばしてしまうという人もいるかもしれないが、各作品によってテイストが違い、細かい部分にこだわりが詰まった予告演出もあったりする。
もっとも有名なのは『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトの「この次も、サービスサービスぅ!」だろう。どんなにシリアスな予告でもこの最後の決まり文句を聞けば、なんだか明るい気持ちになる。ほかに「この次も、サービスしちゃうわよん」などパターンはあるが、これらは『エヴァ』そしてミサトを象徴するセリフとなった。
ちなみに、意外にも「サービスサービスぅ!」の類のセリフは全話で言われていたわけではない。全26話のうち、17話以降は一度も使われていないのだ。また前半回でも次回のサブタイトルのコールのみで終わる回はいくつもある。毎週流れていたわけでもないのにここまで頭に残るなんて、いかに「サービスサービス」のインパクトが強いかが分かるだろう。
続いては『幽☆遊☆白書』の予告で毎週言われていた「ダテにあの世は見てねぇぜ!」。主人公の浦飯幽助が1話で死亡するところから始まる物語だけに、作品の本質をグッと捉えているセリフだ。
これは『幽白』を代表するフレーズであるが、このセリフ自体は一度も原作では言われていない。実はこのキャッチコピーは、『週刊少年ジャンプ』誌上で行われた「第8回キャッチフレーズグランプリ」で17歳の一般読者が投稿した「ダテにあの世は見ちゃいねえ!!」から取ったもの。実は公募から生まれたセリフだと知っている人は少ないだろう。