『太閤立志伝』や『提督の決断』も…続編が出てほしい! 時間も忘れて楽しんだ“光栄の歴史ゲームシリーズ”3選の画像
画像はファミコン版『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』(編集部撮影)

 コンピュータの歴史ゲームとして注目を浴びていた、1980年代の光栄(現:コーエーテクモゲームス)。家庭用ゲーム機に移植され、ファミコン以外にもたくさんの機種で発売されたので、多くのユーザーを取り入れることに成功している。

 そんな光栄には、定番のシリーズものが多かった。たとえば、現代にまで続く代表的なゲームとして『信長の野望』『三國志』などがある。しかし、光栄のゲームにはこれらに負けない独特のシリーズがあったので紹介していこう。

■実は人気ナンバーワン! 太閤秀吉の立身出世を体感する『太閤立志伝』シリーズ

 光栄シリーズの中で、実は1番人気だったのが『太閤立志伝』シリーズではないだろうか。

 主人公はもちろん木下藤吉郎(豊臣秀吉)で、足軽から大名になるまでの立身出世を体感できる。ちなみに『信長の野望』では優秀な武将・羽柴秀吉として登場するのだが、木下藤吉郎としてゲームに登場するのは珍しかった。

 筆者はこのゲームが大好きだった。織田信長の配下として柴田勝家に嫌われながらも、盟友の前田利家に協力してもらい、足軽からどんどん出世していく。

 最初はできることも少ないのだが、評定で意見を出していき、主命を受けて結果を残していく。身分が上がるほど戦闘でも活躍でき、できる仕事が増えていくし、主命が終わったあとは自由過ぎるくらい動いて構わない。全国を旅することもできるし、他家との交流や労働に伴う鍛錬で日銭を稼ぐこともできた。

 初代からどのシリーズもやり込んだな。初代は時間経過がつらかったが、『太閤立志伝2』では宿屋などでスキップできるのも嬉しかった。そして家老になって城主となると、さらにやりがいが増えていく。片っ端から有能な武将を引き抜いていったものだ。

 そして裏切りも……。「本能寺の変」を自分でやろうとして謀反を起こせるのも楽しく、さすが光栄と感動したものだ。

 とはいえ、もちろん信長軍は強いし、家臣が全員付いてくるとは限らない。筆者は配下にしていた前田慶次にキレられたこともあった……いや、負け戦が好きじゃないのか?

 自由度の高いゲーム内容が素晴らしく、シリーズを通してどんどん面白くなっていった本作。大名になるのも良いが、やはり地道に家老を目指すあたりが一番楽しかったな。

 そして、シリーズ最高傑作といえる『太閤立志伝5』の登場で、やり込み要素が格段に増えた。秀吉以外というより、武将以外のキャラを選べるのも良かった。忍者や医者、鍛冶、商人など、戦国時代ならではの面白さがいっぱい詰まった作品だった。

 現在ではNintendo Switchで新たに『太閤立志伝5』がリメイクされたが、2004年から新作が出ていないので今後もなんとか開発してほしいと思う。

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