「大西洋、血に染めて」「時間よ、とまれ」…いくつ知ってる?『ガンダム』の“エモい”サブタイトルを調べてみたの画像
アニメ『機動戦士ガンダム』DVD第1巻(C)創通・サンライズ
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 79年〜80年に放送された『機動戦士ガンダム』、そして85年〜86年に渡り放送された『機動戦士Zガンダム』。前者の全43話、後者の全50話における各話サブタイトルは、いま見ても斬新かつエモいものばかり。今回は、その2作のみにスポットを当てて独断と偏見でそのエモさを論じてみたい。

■サントラ曲と同題のサブタイトル「ガンダム大地に立つ!!」

『機動戦士ガンダム』(以下、『ファースト』)のサブタイトルを見渡すとそのほとんどがキャラ名、兵器名、土地名などで構成されている。2〜3文節で極めて短くそのエピソードを物語っているところがシンプルで味わい深い。有名な第1話「ガンダム大地に立つ!!」はまさにその典型例。

 たとえば、第9話「翔べ! ガンダム」もシンプルなようでいて、なかなか奥が深いサブタイだ。この9話目は、「親父にもぶたれたことないのに!」と主人公・アムロが上官のブライト・ノアに絶叫するのがハイライト。そのために霞んでいるが、「翔べ! ガンダム」のサブタイどおり、空中戦がある一話なのだ。「もえあがれ」の連呼で有名な『ファースト』のオープニングテーマも「翔べ!ガンダム」であり、前半の軸になっている一話だとすら思える。

 ちなみに『ファースト』の次回予告時に流れるトラックのタイトルは、1話と同じ「ガンダム大地に立つ」。サウンドトラックとサブタイトルは実は綿密な関係にあるようで、これが『Z』ではより顕著になり、サントラの楽曲タイトルと同題のサブタイが増えていく。

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