『鬼滅の刃』や『幽☆遊☆白書』に『逃げ恥』も…“人気絶頂の最中に連載終了”した大ヒット漫画たちの画像
『鬼滅の刃』第1巻(完全生産限定版) [DVD](アニプレックス)

 かねてより、アニメ化をきっかけに原作漫画の連載を引き伸ばすというのは漫画界ではよく見られる手法らしい……。無論そのほうが作品自体の知名度も上がるし、売り上げにもつながることは理解できる。編集部としても、人気のある作品はできるだけ長い期間続けてほしいものだろう。

 しかし、なかには人気絶頂中に連載が終了した作品もある。今回はつい「もっと見たかったのに!」と声に出してしまいたくなる、まさに人気絶頂のさなかに連載終了した大ヒット漫画を紹介したい。

 まず、記憶に新しいのが吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』だろう。同作は2019年のアニメ化を機に大ヒット。とくに19話「ヒノカミ」では、美しい作画とともに挿入歌「竈門炭治郎のうた」が流れた特殊エンディングが大きな話題を集めた。

 しかし原作漫画は、アニメ1期「竈門炭治郎 立志編」が終了したわずか8カ月後の、2020年5月に連載を終えている。

 最終回付近の内容としては、広げた風呂敷をきれいに畳んでまさに大団円。蛇足もなく、物語はこれ以上ないほどにきちんと終わりを迎えている。

 人気に引きずられず、スパッと連載を終わらせる姿には潔ささえ感じる。原作漫画の中では主要キャラに対しても容赦ない展開が多く描かれていたが、本作のファンはこうした吾峠氏の作品への誠実な向き合い方を高く評価しているようだ。実際、ネット上では「変に引き伸ばさないところがよかった」という声も多く見られた。

 とはいえ、2023年4月から「刀鍛冶の里編」のアニメ化が決定し、まだまだ人気絶頂ともいえる『鬼滅の刃』。連載終了から約3年の時が経ち、従来のファンは懐かしさだけではなく新たな視点から作品を視聴するだろうし、新規のファンは面白さに引き込まれ、原作漫画を手に取ったり、過去に放映されたアニメを見たりすることだろう。いずれにせよ、まだまだ鬼滅人気が衰えることはないと予想できる。

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