『花男』『逃げ恥』『のだめカンタービレ』…圧倒的なクオリティで“実写化が大成功した少女漫画の名作”たちの画像
KC KISS『逃げるは恥だが役に立つ』第10巻(講談社)

 近年では少女漫画を実写化した作品が多く、テレビドラマだけでなく映画などでも少女漫画を原作とした作品がヒットしている。なかでも高いクオリティで実写化された作品については、漫画のなかのキャラクターたちが高い再現度で登場し、原作のファンを喜ばせているだろう。今回はそんな圧倒的なクオリティで実写化された作品について、ご紹介しよう。

■豪華すぎるキャスト陣が大人気!『花より男子』

 少女漫画を実写化した作品ではずせないのが、『花より男子』シリーズではないだろうか。

 神尾葉子氏によって1992年から『マーガレット』(集英社)で連載が開始された本作。単行本は全37巻にもおよぶ長期連載作品となっており、日本のみならず台湾や中国、韓国などでドラマ化されていることからも、その人気は不動のものといえるだろう。

 2005年に日本でテレビドラマ化された『花男』は、主人公・牧野つくし役に井上真央、道明寺司役にアイドルグループ・松本潤が起用された。井上が演じる気が強く正義感にあふれるつくしは人気を博し、また松本の演じる不器用ながらつくしに一筋な道明寺も多くのファンを虜にしている。

 脇を固めるキャストも小栗旬松田翔太など豪華な俳優が起用され、2007年には続編のドラマ化、2008年には『花より男子ファイナル』という本シリーズの完結編となる実写映画も公開され、ファンも納得の実写作品となっている。

■2人の“恋ダンス”が社会現象に…!『逃げるは恥だが役に立つ』

逃げるは恥だが役に立つ』も、少女漫画を原作に実写化した作品だ。海野つなみ氏によって、2012年から『Kiss』(講談社)で連載された本作。『逃げ恥』の愛称で親しまれ、全11巻の単行本が発売されている。

 2016年にテレビドラマ化を果たした本作は、恋愛に不器用で妄想癖のある自称「小賢しい女性」の森山みくり役に新垣結衣、1人を好む自称「プロの独身」の津崎平匡役に俳優でミュージシャンでもある星野源が起用され話題となった。

 恋愛に不器用な2人が選んだ“契約結婚”という不思議な関係は、新垣と星野の名演によって多くのファンの心をつかみ、全視聴者が彼らの恋の行く末を応援していただろう。

 また、ドラマのエンディングで披露された“恋ダンス”はとくに注目を集め、新垣や星野などキャスト陣がかわいらしく踊る様子をマネして、SNSなどに投稿する“恋ダンスブーム”が社会現象にもなっていた。

 そしてドラマ終了から約4年ぶりの2021年には、みくりと平匡の結婚3年目を描いたスペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』が放送。それからまもなくして、新垣と星野が実生活での結婚を発表した。当時ドラマを見ていたファンたちは「みくりと平匡」の2人が実際に結ばれたことに、大いに沸いたのが記憶に新しい。

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