■頭を使ったターン制の鬼ごっこ! 単純だけど熱くなった『らじかるぼんばー!! 地雷くん』

 最後は、ジャレコから発売された『らじかるぼんばー!! 地雷くん』だ。パッケージからはなんとなく想像できるのだが、実はこの“地雷くん”というのは自動で動くキャラであり、選択ができない。

 単純な鬼ごっこで1対4の戦いとなる。1人で逃げるのが主人公のラン(ランナウェイ)で、4人で追いかけるのがチェイサー(ゲームの中ではひらがな表記)だ。

 このゲームは友達同士で戦うと盛り上がれた。マップ上を長距離と短距離で移動できるルートが異なり、ワープやルートを切り替えるポイントがあって、相手や地雷くんの移動を予測しなければならない。

 なかなか頭を使うので、単純だけど熱くなったものだ。そして、自分でマップを作れるのが、このゲームの魅力でもある。友達が作ったステージで遊ぶこともできるし、なかなか飽きがこないように考え込まれていたな。

 ちなみに、筆者のクラスメイトには絶対に逃げ切るランナウェイがいたのだが、そいつのあだ名は敬意を込めて「ぼんばー様」と呼んでいた。

 

 ディスクシステムには名作が多い。今回のようにパッケージとタイトルからでは想像もつかないような面白い秀逸なゲームはもっとあるだろう。もっと売れても良かったと思うのだが、この3つのゲームは当時リアルタイムでプレイしていた者たちからすると、絶対に名作といえるはずだ。

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