■選択肢を間違えると悪魔がドアップで襲い掛かってくる…『悪魔の招待状』

 最後はタイトルから勘弁してほしい『悪魔の招待状』(ケムコ/コトブキシステム株式会社)だ。

 アメリカで開発されたゲームらしく、悪魔やゾンビに襲われる展開でホラー映画のようなゲーム設定となっている。主人公の少年は車が大破して目の前にあった館に逃げ込むのだが、同乗していた姉がいなくなったので、彼女を探すことが目的となる。

 この館には魔術の影響なのか、悪魔やゾンビが徘徊するようになっており、その存在に出会って選択肢を間違えてしまうと急にドアップになって襲いかかってくる。

 序盤に登場する日傘を差している女はとにかく怖かった。後ろ姿だけだと普通の貴婦人のように見えるのだが、振り返るとなんと骸骨! しかも主人公の“肉を引きちぎる”という文面が出ていた。いやはやトラウマなのだが……。

 さらに、ゾンビやドラキュラのような「ドラカン」なる人物(?)も狂気の顔で待ち受け、主人公を何度も殺害しにくる。ただ、この少年は殺されるたびに「なーんちゃって…。こんなことで へこたれる ぼくじゃないヨ!!」と、コンティニューを促してくる。う〜ん、ある意味コイツが一番怖いな。

 

 さて、トラウマ級に怖かったファミコンゲームだが、すべてアドベンチャーゲームがランクインした。容量の少ないファミコンゲームで、どうにかして怖さやリアルさを演出しようとしたクリエイターたちは素晴らしいとしかいいようがない。

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