2022年末、ゲーム「ポケモン」シリーズの最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場した、イケメン女子“チリちゃん”が話題になった。ツイッターでトレンド入りもしたため、ゲーム本編をプレイしていなくてもなんとなく知っているという方も多いだろう。
思えば、漫画やアニメには彼女のような“イケメンすぎる”女性キャラが登場することが多々ある。今回はそんなイケメン女子をピックアップし、彼女たちの魅力について紹介していきたい。
まずはじめに紹介したいのが、池田理代子氏による『ベルサイユのばら』の主人公のひとりであるオスカルだ。彼女はフランス王家を守る名家・ジャルジェ伯爵家に生まれ、男性として育てられた女性である。
豊かな金髪とダークブルーの瞳、凜々しい雰囲気が魅力的なオスカルは、美しさにかっこ良さ、高貴さなどありとあらゆる魅力を兼ね備えている。
オスカルはフィクションにおける“男装の麗人”の代表格といえるキャラで、のちの漫画やアニメに与えた影響も非常に大きい。数多くの読者から熱烈に愛された存在でもあり、作中でその死が描かれた後には、なんと実際に葬儀がおこなわれたという……。
『ベルばら』という作品そのもの、そして“オスカル様”がいかに社会に大きな影響を与えたかがよくわかるエピソードだ。
タイプはかなり違うが、高橋留美子氏の『うる星やつら』に登場する藤波竜之介も男性として育てられてきた。
竜之介本人は男扱いを嫌がっているのだが、見た目はイケメン男子生徒そのものなうえ、一人称は「おれ」で口調も行動も荒々しい。また、一見乱暴者でも曲がったことが大嫌いで根が優しいので、女子生徒から非常にモテてしまう。バレンタインデーにモテ男の面堂の3倍ものチョコレートをもらっている描写もあり、クラスの男子生徒からは羨望と嫉妬の眼差しを浴びていた。
女の子らしくなることに憧れる竜之介だが、本人がかっこ良すぎるうえ周りの反応がこうだと道のりは険しそうである。
イケメンな女性キャラと言われれば、武内直子氏による『美少女戦士セーラームーン』の天王はるかも忘れてはならない。パートナーの海王みちるとの関係性も含め、根強い人気を誇るキャラクターである。
はるかは原作と『美少女戦士セーラームーンCrystal』では、男性と女性の身体を使い分けることができるが、旧アニメでは男装の麗人という設定だ。いずれにせよ、イケメンなのは間違いない。
美しく凛とした顔立ちとスラッとした体型の持ち主であるはるかは、運動神経抜群でプロのレーサーとして活躍するほか、あらゆるスポーツに通じている。
「男とか女とか そんなにたいせつなコト?」という名台詞からわかるとおり、性別にとらわれない魅力を持っているところも素敵だ。少女時代に彼女と出会い、初恋を奪われてしまった方も少なくないことだろう。