■窮地に陥ったら登場する究極生命体『THE MOMOTAROH』の「もんがー」
プロレスをメインにしながらギャグ漫画でもあるのが、にわのまこと氏による『THEMOMOTAROH』だ。この作品に登場するのが、主人公・モモタロウの変身した「もんがー」だ。“もんがーダンス”を披露し、究極ともいえるもち肌を武器にしてモモタロウの窮地から脱出することが可能となる。
いつの間にか独立した生命体ともいえる存在になり、どれだけシリアスな展開になっても急にもんがーに変身するから面白い。
ウラシマ・まりんとの一戦では「おしーりふーりふーり もんがもんがー」のもんがーダンスが一切通用せず、急遽、“実戦!やさしいもんがーダンス講座”を披露していた。筆者も真似して思いっきり腰を突き出して頑張っていた。(ウラシマ・まりんには卑怯と言われていたような……)
ゲゲゲと不気味な笑いをしながら近寄ってくるのは、対戦相手からしたら怖いもの。しかも、目からビームのような光線を放つのだから手に負えない。それにしてもこの「もんがー」を作ったのも凄いが、ネーミングセンスも抜群ではなかろうか。たくさん笑わせてもらったな。
いかがだったろうか。最近は見かけないSDキャラだが、80年代ジャンプには面白い漫画が揃っていた。普段と違うイメージになるキャラの活躍はシリアスな展開を際立たせるうえで欠かせない存在といえるだろう。