『ヒロイン失格』桐谷美玲や『もやしもん』西田幸治も…実在する有名人がモデルになっている漫画のキャラ4選の画像
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 かの有名な『スタジオジブリ』作品の『ハウルの動く城』に登場する“荒地の魔女”は、美輪明宏をモデルとして描いたと、宮崎駿監督が完成披露試写会の舞台挨拶で明かしている。美輪は荒地の魔女の声優も担当しているが、このように作者が実在する有名人をモデルにキャラを作ったという話はたびたび耳にする。

 そこで今回は、例に挙げた荒地の魔女のように有名人がモデルとなり、「見た目がそのまま!」と思わず言いたくなってしまうキャラを紹介していこう。

■『ヒロイン失格』松崎はとりのモデルは桐谷美玲

 幸田もも子氏の『ヒロイン失格』(集英社)は2015年に実写映画化され、ヒロイン・松崎はとりを桐谷美玲が演じたことで話題となった。

 可愛らしく、まさしく美少女!という印象の桐谷が作中で数々の変顔を披露していたことから、「彼女の新しい一面を知った」という声が多かった本作。だが実は、このはとりのモデルは桐谷本人だったというのだ。

 実写映画化が決定した際、作者の幸田氏が「このマンガがすごい!WEB」のインタビューで、「私は桐谷美玲さんをはとりのイメージビジュアルに想定していた」と明かした。さらに、桐谷自身もまた本作の大ファンだったことを公言しており、映画化を熱望していたとあって作品にかける思いは強かった。彼女の熱意は、作中で披露された変顔を見れば一目瞭然だろう……。

 お互いが知らないところで、両思いの状態だったという奇跡。幸田氏は「桐谷さんがこんな変顔をするなんて!!」と桐谷の変顔にもおおいに注目していたが、彼女は見事期待に応えたのではないだろうか。

■『もやしもん』美里薫のモデルはお笑い芸人・笑い飯の西田幸治

 2004年から『イブニング』(講談社)で連載されていた、石川雅之氏の『もやしもん』。

 本作に登場する農学部の2年生・美里薫は、学内で日本酒を密造するなどお酒好きとしても知られているキャラだが、彼の見た目がお笑いコンビ・笑い飯の西田幸治にそっくりだと、ファンの間ではたびたび話題になっていた。それもあってか、テレビドラマ化されたときには美里を西田が演じ、ファンは大いに沸いた。

 しかし見た目がそのまますぎるのに、当初から作者の石川氏は“西田とは無関係”という姿勢を崩さなかった。西田が美里のモデルであることがようやく明かされたのは、2010年に発売された「笑い飯全一冊」(ヨシモトブックス)に石川氏が提供した書き下ろし漫画でのこと。その作中、石川氏は初めて美里のモデルが西田であることを公表したのだ。

 石川氏は「バレたら吉本に本気で怒られるのではないか……」と怯えながら過ごしていたことも同時に明かし、「西田に似ている」と言われてもシラを切っていたのかもしれない……。

 また、モデルになった西田本人はインタビューで「美里役が他の誰かだったら訴えてやろうと思っていましたから」と冗談混じりに答えており、ファンも「これ以上ないキャスティング」と大絶賛。まさにハマり役であった。

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