■シンプルだけに燃える名作シューティングゲーム『スターソルジャー』
最後は、シューティングゲームだ。次女が見ていたので、可愛らしい名作『ツインビー』(コナミ)にしようか迷ったのだが、そのとき妻から『高橋名人の冒険島』(ハドソン)にハマっていたという話が出た。“横スクロールは魔界村とかぶるので、ならば高橋名人の名を高めた『スターソルジャー』(ハドソン)がいい!”と、なった。
いや、高橋名人の“16連射”は『スターフォース』なんだけど……高橋名人はハドソン社員だったのでごっちゃになっているようだが……まあいいか。
『スターソルジャー』は縦スクロールのシューティングゲームで、パワーアップしながら自機を強化し、空中と地上の敵を攻撃して各ステージのボスキャラの(スターブレイン)を倒すことが目標となる。
初見プレイだと、ステージ1からそれなりに難易度は高く感じるものだ。もちろん、それ以降のステージも難しいが、敵キャラの行動はパターン化しているので覚えれば問題ない。しかし、筆者はファミコン時代に6面までが限界だった記憶がある。
そして、このゲームはBGMも秀逸だ。軽快なBGMに、長女も肩を揺らしながらノリノリで操作していた。
しかし、ステージ1の途中でBGMが止まる。そう、ここからは青白い顔が4等分された「ラザロ」というボーナスキャラが登場するのだ。合体する前に撃破するのが王道だが、長女は何かを察知したようで逃げていたが、「キモ!」と言いつつ合体後のラザロを倒した。
確かに、こんなのが宇宙空間に飛んでいたら怖いだろう。いや、どこでも怖いか……。ふと次女を見ると、すでに飽きてお絵描きをしている。長女はステージ4まで進んでいたが、ここでゲームオーバーとなった。
昭和のレトロゲームを長女は「とても面白かった」と言ってくれた。ただ、指が疲れたらしい。それもそうか。そうこうしているうちに、友達との待ち合わせ時間になったようだ。
ファミコンを楽しいと言ってくれたことにご満悦だった筆者を見て「イケる」と思ったのか、待ち合わせ場所まで車で送れという。断りにくい……。
仕方なく送ってあげたのだが、待ち合わせ場所には友達の女子が3人すでに待機していた。長女を見送ると、友達が礼儀正しく頭を下げて挨拶してくる。
「めっちゃ優しいね、パパさん」「うらやまし~」なんて声が、窓の隙間から聞こえてきた。次はお小遣いを少し増やしてあげようかな……。