高校生の長男に初代『ドラクエ』をプレイさせてみたところ「昭和カオス」と言われたが……中学2年生の長女こそはきっとレトロゲームも好きなはず。
子どもたちが大好きな「Nintendo Switch」では「Nintendo Switch Online」で、懐かしのファミコンゲームを遊ぶことができる。そこで、筆者おすすめの作品で長女が面白いと大絶賛したタイトルを3つ紹介していこう。
■はたき込みで三役撃破だ! なかなか見かけない相撲ゲーム『つっぱり大相撲』
まずは、ファミコンでも屈指の名作といえる『つっぱり大相撲』(テクモ)だ。中2女子だけに、普段は相撲中継など見ていない。筆者の小学生から中学生にかけての1980〜90年代、相撲界は千代の富士や小錦、そして若貴ブームへと続いた激動の時代だった。
さて、このゲームは徐々に強くなっていく過程が面白い。とくに面白いのが、勝ち続けていくと番付上位の力士と対決するケースがあることだ。長女は最初こそ操作性でつまずき負け続けたが、5戦目から怒涛の8連勝で一気に勝ち越しを決めている。
筆者の時代は上位力士と当たるとき、十字キーの「下」と「Bボタン」ではたき込みをするのが主流だった。三役(小結・関脇・大関)と対戦するときは、まず組まれたらアウト。はたいてバランスを崩したところに「ダッシュ」でぶちかましだ。
長女にそれを教え、いざ小結との一戦になったところで「はたけ!」「はたけ!」と連呼したのだが、「ダマって」と軽くいなされてしまった…。筆者が”はたかれ”てどうする……。しばらく均衡していたが、なんと小結を倒してしまった。やるではないか娘よ! どうやら長女的にも、とても楽しいようだ。
ちなみに『つっぱり大相撲』には裏技があって、“ある手順通り”に攻めると特殊な決まり手で勝利することができる。そのうちの一つが、“まわし”が脱げるという恐ろしい反則技だ。ふっ……実の娘に教えるものでもないが、まあシャレのつもりで驚かしてやろう。
長女は筆者の言う通りに攻めたところ、相手のまわしが脱げてしまい、あらわになってしまった。「ええ?」と驚いてしまった長女を尻目に、相手は土俵から逃げていく。一緒に見ていた幼稚園年長の次女は爆笑していた。
■現代にも通用する難易度の高い名作も令和っ子には無問題!『魔界村』
ファミコンの難しいゲームといえば、『魔界村』(カプコン)がかなり有名だ。難易度の高いゲームとして有名なだけでなく、2021年には『帰ってきた 魔界村』が「Switch」でも発売されたので、長女もその存在を知っていたほどである。
さっそく長女がナイト・アーサーとなって敵をなぎ倒していく。ううむ、なぜいとも簡単に敵を倒せるのだ!? 斜め方向への敵ショットができないものの、すでに理解している。長女に聞いてみると「だってファミコンって、ボタンが2個しかないんだから簡単じゃん」と。うう……当時はそれをいかに操作して必死に敵を倒すか四苦八苦していたものだが、令和のゲーマーたちには簡単らしい。
「頑張れゾンビ!」と父親らしからぬ思惑を胸に秘めたが、あっという間にナイト・アーサーは一角獣までたどり着く。それも軽く撃破し、ステージ1クリアだ。長女は鍵を取って次のステージに移るまでジュースを飲んで喉を潤し、スマホを触る余裕を見せていた……。
しかし、ステージ2以降は敵キャラも動きが不規則で速くなり、長女もやられることが多くなった。とはいえ、負けず嫌いなので何度もチャレンジする。あきらめて次のゲームに行こうと促したものの、「うっせぇわ」と言われてしまった。次女がすかさずAdoの曲「うっせぇわ」を歌い始める……いや、こっちのセリフなのだが。
結局、2時間も魔界村で遊んでいた長女。ステージ4まで行けたので非常に優秀だろう。筆者はステージ2で挫折したのでそこは褒めてあげたものの、また二人して「うっせぇわ」の大合唱が始まった……。