■ワールド4/ステージ5「きょうふ! ナイルがわはんらん!」

 ピラミッドなどの古代遺跡を思わせる施設を進んでいくステージ。トゲのついた棺桶に入ったまま襲い掛かってきたり、構えている盾でクラッシュを弾いたりする敵がいるのも特徴だが、本ステージを印象付けているのは水位のギミックだ。

 一部の通路には水が流れ込んでおり、一定の周期で水位が変化。自分の背丈より深い場所に行くとクラッシュは溺死してしまうため、基本的には水が引いたタイミングを図って進んでいく。場所によっては用意された足場を使って、満ち引きする水に対処しながら攻略することも。

 溺れたら即死というギミックだけでも十分怖いが、通路の各所にはクラッシュの邪魔をする敵が配置されており、プレイヤーを焦らせる。なかには水から逃げようとするクラッシュを待ってましたと言わんばかりに敵が通路の奥に待ち構えていることも。ワールド4は後半戦ということもあり、ステージ自体の難易度もかなり高かった。

■ワールド5/ステージ5「まっクラいせき たんけんたい」

「きょうふ!ナイルがわはんらん!」と似て、古代遺跡を舞台にしたステージ。真っ暗で先の見えないフィールドを、明かりとして周囲を照らしてくれる妖精といっしょに進んでいく。とはいえ、妖精はついてきてくれる時間が限られており、消える前に代わりを見つけなければ暗闇のなかを攻略するハメになる。

 周囲は黒で塗りつぶされたかのように暗いので、妖精がいなければ歩くこともままならない。クラッシュを検知して矢を飛ばしてくる罠を始め、ワニやヘビ、ミイラといった敵もふつうにいるため、配置をすべて覚えでもしない限りは、妖精がいなくなることは死を意味する。

 つねに妖精をまとうためには、効果時間までにつぎの妖精がいるところまで急ぐ必要があるため、プレイヤーはタイムアタック的な攻略を要求される。加えてワールド5はラスボスがいる場所なので、ステージ自体も難しい。妖精が消えて真っ暗な場所に取り残されたときの絶望感は、いまでもはっきりと覚えている。

 プレイステーション用ゲームとしてスタートした本シリーズだが、現在は1作目から3作目までを含めたリマスター版『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』が、PS4とNintendo Switch、XboxOne向けに発売されている。未プレイの人は、ぜひ一度『クラッシュ・バンディクー』シリーズを遊んでみてほしい。

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