■現実に登場したが、それでも使ってみたい夢の詰まった道具たち

 このように現実世界に登場しているアイテムがある一方、それでも一度使ってみたくなるのがドラえもんのひみつ道具の数々。

 そろそろクリスマスの時期が近づいてきたが「サンタメール」は住所、氏名、年齢、欲しいプレゼントを書いてポストに投函すると、クリスマスイブにサンタクロースがプレゼントを届けに来てくれるというひみつ道具だ。

 実は「サンタメール」には、ハガキに書いた商品を未来のデパートから取り寄せて、それをサンタロボットが届けにきてくれていただけというカラクリがあったが、実際にサンタが目の前にあらわれたときののび太のリアクションがかわいい、藤子作品ならではの夢あふれるエピソードだ。

 カラクリを聞くと、現代のネット通販のほうが利便性が高いように思える。クリスマスイブでなくとも一年365日商品が届くし、何よりハガキを出す必要もない。とんでもなく便利になった現代ではあるが、クリスマスイブ限定で、しかもハガキに書いて注文するというアナログな部分に情緒を感じてしまう。子どもたちだけでなく、大人にも必要なひみつ道具なのかもしれない。

 また「近道マップ」はその名の通り、近道を示してくれる地図だ。現在地と目的地をタップすると、近道が表示されるというもので、操作感はNAVITIMEやGoogleマップなどの地図アプリに近い。さらに形もタブレットタイプになっていて、見た目もズバリ、地図アプリ専用タブレット端末となっている。

 しかし、近道マップには地図アプリには無い、優れた機能もある。それは猫のための近道が表示されるというもの。猫用があるのなら、犬用もあるかもしれない。街の動物たちが普段どんな行動をしていて、どんなところを通りたがっているか。いつか使ってみたい、ひみつ道具のひとつだ。

 以上5つのひみつ道具を振り返ったが、さらに未来の世界ではどれだけの道具が実現しているのだろうか。藤子氏の夢のようなアイデアを楽しみつつ、テクノロジーの発展に夢を膨らませたい。

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