■自由自在にカスタマイズできるヴァンツァーが格好いい!

 シナリオとともに『フロントミッション』の魅力の双璧なのが、人型作業機械WAW(ヴァンダー・ヴァーゲン)から発展し、軍事用として開発されたWAP(ヴァンダー・パンツァー)、略してヴァンツァーだ。分かりやすい例を挙げるなら『装甲騎兵ボトムズ』のATみたいなタイプのリアルタイプのロボットです(でもATほど棺桶じゃない)。敵側にはヴァンツァーを超える大型機動兵器(ヴァンツァーがモビルスーツなら、大型機動兵器はモビルアーマーのようなもの)も登場し、シナリオ、バトル、そしてロボットマニアの心も盛り上げてくれます。

『フロントミッション』プレイ画面より

 機体パーツ(胴・腕・足・コンピュータ・バックパック)は「MULS-P」という規格で統一されており、異なるメーカー(実に20社以上!)のパーツを組み合わせても動くという設定。ゲーム的にはショップで買ったり戦利品で入手したパーツと武器を組み合わせ、ヴァンツァーを自由にカスタマイズ可能。セッティングの自由さもさることながら、バトルシーンでは重さや慣性を感じさせる挙動や、腕や足が破壊されるとフレームがむき出しになるなどマニアがグッっとくるツボを押さえているのも本作の人気のポイントでした。

『フロントミッション』プレイ画面より

■いつのまにやら『2』や『3』も発売!? スマホアプリも準備中?

 9月に配信されたNintendo Directでは『リメイク(1st)』しか登場しませんでしたが、実は海外向けの配信には『フロントミッション セカンド:リメイク』と『フロントミッション サード:リメイク』も発表されていました。日本向けの配信にはなかったので海外だけなのかなぁと思いきや、公式サイトへ行ってみると、なんと日本でのリリースも予定に入ってる(らしい?)じゃありませんか! 東京ゲームショウを含めてなんで公開していないのか不思議ではありますが、ファンにとっては歓迎するほかありません。

 さらに海外向けなのか、日本ではあまり情報の流れていないスマホアプリ『フロントミッション 2089:BORDERSCAP』なんてタイトルのリリースも予定されているようです。公式サイトは英語、ハングル、中国語の3か国のみ対応なので、日本ではリリースされないのでしょうか? ともあれ、ゲームでも立体ものでも『フロントミッション』シリーズが活気づくのはファンとしてはうれしいもの。リアルメカゲームとしてはなかなかに渋く、面白いゲームなのでファンの方はもちろん、未体験の方も発売したらぜひ遊んでみてもらいたいです。

『フロントミッション』プレイ画面より

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