■ハイテクと超能力を見てみたい!「とある」シリーズの学園都市
最後に紹介するのは、学校とは少し違うが、『とある魔術の禁書目録』をはじめとした「とある」シリーズの舞台である学園都市。あらゆる教育・研究機関が集められ、学生が人口の8割を占める街だ。超能力開発を実用化してもいて、それぞれのレベルは違えど学生は全員何らかの能力に目覚めている。
学園都市は外の世界より科学技術のレベルが数十年進んでいるともいわれており、街中を清掃・警備ロボが走り、天気予報は百発百中で、その他さまざまなハイテクの恩恵を受けられる。
街全体が巨大な実験場のようなもので、企業の試作品が格安で出回っているため、「いちごおでん」や「黒豆サイダー」といった珍妙な缶ジュースや、ハイテクなだけで実用性に乏しい携帯電話など、よくわからない代物がそこらじゅうに転がっているのも素敵(?)。
また学生の街といわれるだけあって寮の家賃や学食の値段が非常に安いうえ、生徒たちのほとんどが奨学金や補助金で生活している。要するに勉強や能力開発に集中できる環境が整えられているのだ。ただ、その代わり、勉強に必要のない娯楽品が高いところも徹底している。
また火炎系や電撃系、精神系、空間移動系など、さまざまな能力者が登場するのも魅力的に思える。自分にちゃんと能力が目覚めるのかはさておき、彼らの活躍を間近で観られるのはスリリングで楽しそうだ。
ただし学園都市は警備システムが整っているわりには侵入者多数で、街のあちこちで事件が起こりまくり、治安はめちゃくちゃ悪い。能力開発にも夢があるが、結局のところ薬物を投与されたり電極を脳に刺されたりと、言ってしまえば実験動物扱いである。ハイテクや超能力見たさで一度行ってみたくはあるが、生徒として通うとなると……少し考えこんでしまう。
ヒーロー志望が集まる高校、未確認生命体が先生の中学校、超能力を持つ学生が通うハイテク都市……。どこも実際に通うとなるとかなり大変そうだが、妄想するぶんには自由である。
忙しい毎日、個性的な学校が登場するアニメを観て、たまには現実逃避をしてみるのも良いのではないだろうか。